イベント 〔文化をみんなに〕ながさきピース文化祭2025(2)

■6/6 開催100日前カウントダウンボードをお披露目
ながさきピース文化祭2025の開催まで残り100日となったこの日、虹の原特別支援学校・ろう学校の生徒・児童の皆さんによる、絵画をラッピングしたカウントダウンボードの除幕式を行いました。

◆虹の原特別支援学校 美術部の皆さん
◇長田 真慶さん
みんなの平和を願って描きました。平和にまつわる特徴を出そうと、何度も絵の内容を考えました。

◇平野 茜さん
平和がなくならないように、文化祭では笑顔がいっぱいな絵がたくさんあるとうれしいです。私自身が、ハッピーな気持ちで絵を描くように心がけています。

◇中岡 翔星さん
文化祭を通して、今の世界で起きている戦争がなくなり、みんなが笑顔になることを願って、絵を描きました。

◇深水 叙冶さん
どのような色の組み合わせがよいかを考えながら、色を塗りました。

◆ろう学校
◇山口 竣也さん
Q.カウントダウンボードはどんな気持ちで描きましたか
A.嬉しい気持ちです

Q.絵を描くことが好きですか
A.はい

Q.いつもどんな絵を描いていますか
A.宇宙や、カラフルな絵

Q.これから挑戦してみたいことはありますか
A.タワーブリッジの絵を描くことに挑戦したいです

■「おおむら健康・福祉まつり」内での展示作品募集
募集期間:9月1日(月)~30日(火)
募集作品:絵画・書道・工芸品
応募資格:障がいのある人で、市内在住または市内の学校・事業所・企業に通学・通所・通勤している人
応募方法:申込書と作品を障がい福祉課窓口へ持参
表彰式:11月2日(日)

問合せ:障がい福祉課
【電話】20・7306

◆interview
長年、障がい者の芸術活動の支援を行っている障害者支援施設・三彩の里。利用者さんに制作への想いを伺いました。

◇片山 順一さん
Q.何を作るのが得意ですか
A.マグカップ、コーヒーカップ

Q.やりがいは何ですか
A.自分の作品が売れたとき

Q.作品展で作りたいものは何ですか
A.台湾の水汲みの器

■響き合う想い
長崎OMURA室内合奏団による合奏・演奏が行われる「響け!大村讃歌」。大村讃歌は本市在住の詩人・髙塚かず子さんが書き下ろした詩に、長崎出身の作曲家・大島ミチルさんが作曲しました。髙塚さんに作詞への想いを伺いました。

◆詩人 髙塚かず子さん
島根県出身、大村市在住。虹の原特別支援学校校歌などを作詞。作風から「水の詩人」とも呼ばれる。
〔経歴〕
1992年 第9回ラ・メール新人賞受賞
1993年 詩集『生きる水』出版
1994年 第44回H氏賞受賞

◇この詩は大村への恩返し
私の詩のテーマは「命」です。命全てを巡る「水」は、私の創作の核です。「水」について書き尽くしてしまったと感じていた頃、結婚して大村に住むようになって、家から見える大村湾の景色から、再び「水」に満たされました。私は、大村の風土が大好きです。詩を作る際には、感じたままを表現し、読む人に想いが伝わるように心掛けています。
大村讃歌は「空」「海」「風」「大村湾」の4つの詩から構成しています。それぞれに大村の風景やそこに生きる人々への深い愛情を込めました。「空」では、大村公園の桜をモチーフに、土に根ざした生命と外の世界への憧れを対比的に描きました。「海」では、大村湾に指を浸した感覚から、海と空、そして全ての命がつながっていることを表現しています。「風」は、野岳湖の風景から着想を得て、故郷(原点)に帰る大切さと新たな出発への希望を歌っています。「大村湾」では、壮大な地球の歴史と生命のつながりを描き、生命の尊さを訴えています。
大島ミチルさんとのコラボレーションは、詩と音楽の幸せな結婚のようで嬉しいです。詩に音楽が加わることで、より深い表現の可能性が開かれると期待しています。音楽を通して、多くの人が詩の世界に触れ、大村を訪れてくれることを願っています。

「OMURAブラスポップスandジャズコンサート2025」で総合プロデューサーを務める吹奏楽指導者の藤重佳久さんに、本文化祭への参加の意気込みと平和への想いを伺いました。

◆吹奏楽指導者 藤重 佳久さん
武蔵野音楽大学卒。京都府在住。活水中学校・高等学校などで吹奏楽指導者を歴任。全日本吹奏楽コンクールやマーチングコンテストで何度も金賞に導き、「吹奏楽のカリスマ」と呼ばれる。令和3年から大村市教育委員会音楽指導官を務める。

◇楽しい音楽を共有して心を豊かに
長崎は平和の象徴となる県です。この地で文化の祭典をすることに意義を感じますし、参加できることを嬉しく思います。「平和」というテーマに沿ったコンサートにしたい。音楽は世界の共通語だと思っています。言葉が通じなくても、心は通じる。音楽を通して交流することで、心が通じ合い、平和が生まれると信じています。
指揮・指導で心掛けていることは、まずは楽しむこと。特に管楽器は音づくりに時間がかかるため、練習を通して音楽の面白さや奥深さを理解してもらいます。OMURAキッズブラスの子どもたちは、自主的に練習に取り組んでいて、がんばっているなと思います。音楽を通して集中力、忍耐力、社会性、そして相手への思いやりを育んでいます。
音楽は聴いてもらって初めて成立するので、聴衆が喜び、楽しめる曲目とプログラム作りに力を入れています。楽しい音楽を共有して、心を豊かに、元気になってもらいたい。今回のコンサートでは、日本を代表するジャズクラリネット奏者の谷口英治氏と共演します。ジャズでは珍しいクラリネットがどんな表現をするのか楽しみです。小学生から高齢者まで幅広い年齢層のメンバーが奏でる、レベルの高い演奏をぜひ楽しんでください。