文化 〔特集2〕まちを支える人 #8(1)

■「共創」が拓く島の可能性 ~壱岐カルチャーターミナルフェス2025~
人と文化が交わり未来の価値を共創するイノベーション交流祭「壱岐カルチャーターミナルフェス2025」。
歴史的にも人と文化が交わり、豊かな暮らしを継承してきた壱岐島で、市民、行政そしてエンゲージメントパートナーと未来を共創するきっかけとなる交流イベントが開催されました。
イベントの様子について、1月号と2月号特集にてご紹介します。
今回は、NIB『よル~じげ』でお馴染みのルー大柴さんと篠原市長によるイベントオープニングトーク、建築家・伊東豊雄さんによる基調講演、そして壱岐市が新たに進めている壱岐新時代プロジェクトで実際に取組みをされている2つの団体にお話を伺いました。

○オープニング よル~じげ番組タイアップオープニング宣言 ~壱岐をトゥギャザーしようぜ!~
ルー大柴:今日は市長と壱岐についてこれから色々な話をしていきたいと思います。
壱岐!元気!やる気!壱岐!エブリバディトゥギャザーしようぜ!
NIB『よル~じげ』や他の番組など合わせて4回ほど壱岐に来たことがありますが、壱岐というと生き生きしちゃってね、アバウト1時間ちょっとで福岡からやってまいりました。色々な料理をいただきましたが、食べ物がおいしいですよね。ベリーナイスですね。移住しようかなと思うほどでした。
撮影しているところを皆さんが見に来てくれて、どこに行ってもみんなカインド、優しくて、この壱岐の人たちとトゥギャザーするのがすごく素敵で、皆さんとこれからの壱岐について市長とトゥギャザーしながら話していきたいと思います。

司会:壱岐について教えていただけますか。

市長:今回のフェスの名前にもなっていますが、カルチャーターミナル、文化の玄関口が壱岐の特徴だというふうに考えております。文化の玄関口をルー語で言うとカルチャーターミナルとなりますね。
壱岐の特徴や魅力を現在の壱岐、そして未来の壱岐に合わせてアップデートしようという取り組みが、壱岐新時代プロジェクトとなっております。壱岐は、20年前に4つの町が合併して、壱岐市が誕生しており、それぞれの町が持つ特徴や得意な産業など、歴史が異なるので、それぞれをよりもっと尖らせようということで、4つのプロジェクトを進めているところでございます。
郷ノ浦町は、病院や商店街を新しくしようという医療福祉×商業「つながりのみなと」プロジェクトを進めております。見方次第で連動部分となり得るので、新しい視点を導入してアップデートを図ります。
勝本町は、「海業」という新しい考え方の拠点としており、漁業に加え、海に関係する観光業や飲食・加工業を集積する漁業×観光業「あそびのみなと」プロジェクトを進めております。
芦辺町は、深江田原(長崎県で2番目の平野)を活かし、農業×建設業「くらしのみなと」プロジェクトを進めております。現在、移住者の受け入れも進展しており、二地域居住のモデルが壱岐に選ばれております。
石田町は、空港やビーチ・民宿の多いエリアで修学旅行の受け入れ拡大や大学・予備校、企業研修を誘致する教育×観光業「まなびのみなと」プロジェクトを進めております。
この4つのプロジェクトは壱岐でも全国でも初めての取り組みで、市役所の力だけでは実現が難しいため、3年前からエンゲージメントパートナー制度をスタートし、壱岐に共感を持ってくれる企業や大学の皆様と連携していこうと、現在56団体に拡大しております。また実現に向けては、市民皆様のご協力が必要不可欠だと考えております。本イベントは、市民皆様とパートナーの皆様、市役所がお互いに仲を深め、交流することでプロジェクトが実現することを目的としておりますので、どんどん交流していただければと思います。

ルー大柴:私も壱岐はとてもいい場所なので、すごく気に入っております。

司会:ミックスしてクリエイトしていくって考えるだけで私たちもワクワクしてきます。さあ、それでは皆様、海を旅するように未来を共創する航海がいよいよ始まります。篠原市長、ルー大柴さん、それでは最後に本イベントの期待を込めて、お二人で力強くオープニング宣言をお願いいたします。

市長:壱岐新時代に向けて!

ルー大柴:トゥギャザーしようぜ!エブリバディ!

○基調講演 これからの公共建築は「みんなの家」である
講師:建築家 伊東 豊雄(いとう とよお)
聞き手:福西 健太(ふくにし けんた)
概要:本講演では、建築家の伊東豊雄氏が、自身の代表作である「せんだいメディアテーク」(図書館を中心とした複合施設)から、東日本大震災をきっかけに始まった「みんなの家」プロジェクト、そして近年の大規模な公共建築に至るまで、一貫して「人々が集い、交流する場としての建築」を追求してきた軌跡が語られました。せんだいメディアテークの革新的な思想、震災後の被災地支援で生まれた「みんなの家」のコンセプト、そしてその思想を発展させた岐阜市の「みんなの森 ぎふメディアコスモス」や茨木市の「おにクル」といった新しい公共建築のあり方が具体的に解説されました。さらに、瀬戸内海の大三島での過疎化対策や、次世代への建築教育など、伊東氏の活動は多岐にわたります。建築が単なる建物ではなく、人々の生活や心に寄り添い、コミュニティを育む「居場所」としていかに機能しうるかを探求する内容でした。