- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県南島原市
- 広報紙名 : 広報南島原 令和7年4月号
■当初予算編成の基本的な考え方
人口減少による市税をはじめとする一般財源の減少に対応し、安定的な財政運営を行っていくために、歳入歳出全般にわたる不断の見直しなど、行財政改革の歩みを進め、将来に備えた財政基盤の構築に取り組んでいく必要があります。
一方で、国の「経済財政運営と改革の基本方針2024」を踏まえながら、少子高齢化と人口減少が著しい本市にとって喫緊の課題である人口減少対策を推し進める必要があることから、令和7年度の予算編成においては、次の3つの項目に資する事業に重点配分を行いました。
・「元気な産業と定住促進のまちづくり」地場産業振興や観光振興、定住・移住対策など
・「住み続けたくなる環境づくり」子育て支援や健康づくり、脱炭素施策など
・「便利な地域のための礎づくり」公共交通対策やDX推進など
また、主な建設事業として「世界遺産センター整備事業」「堂崎港埋立地土地購入事業」「自転車歩行者専用道路整備事業」などを計上しています。
その結果、一般会計の予算総額は前年度に比べ12億1,640万7千円(3.7%)増の339億5,047万2千円となっています。
■一般会計 総額339億円(前年比約12億1千万円増)
令和7年度一般会計予算は
市民一人当り(※)83万5,498円
※40,635人(12月末日現在)で計算しています
▽歳入
※(~%)の構成比は千円単位で算出
自主財源:市が独自で確保できるお金
依存財源:国・県が配分するお金や、借り入れで確保するお金
▽用語の説明
市税…市民税、固定資産税、軽自動車税など
繰入金・諸収入など…繰入金、使用料および手数料、分担金および負担金、諸収入、財産収入、寄附金、繰越金
地方交付税…地方自治体が一定水準の行政を行えるように国から交付されるもの
市債…国・県や金融機関から借り入れる借金
国県支出金…国・県が認める事業費に対し、国・県から交付されるもの
その他…地方消費税交付金、地方譲与税、環境性能割交付金、地方特例交付金、利子割交付金、配当割交付金など
▽歳出
※(~%)の構成比は千円単位で算出
義務的経費…赤ちゃんからお年寄りまでの福祉、借金の返済や職員の給与にかかる経費など、その支出が義務づけられているお金
投資的経費…道路や施設のように、将来に形を残すものに使うお金
▽用語の説明
総務費…税務、戸籍、選挙事務など
民生費…赤ちゃんからお年寄りまでの福祉、障がい者福祉や生活保護など
衛生費…各種健康診断や予防対策、ごみ処理など
農林水産業費…農林水産振興、ほ場整備や漁港整備など
商工費…企業誘致や商工振興、観光振興など
土木費…道路や公園、公営住宅の整備など
消防費…消防、防災、災害対策など
教育費…小中学校教育や生涯学習、スポーツ振興など
公債費…市の借入金の返済
その他…議会費、労働費、災害復旧費、予備費
▽用語の説明
特別会計…特定の事業を行うために特定の収入をその支出に充てるため、経理を独立して設ける会計
企業会計…水道・下水道事業から得られる収入で浄水や汚水処理などの費用を賄う独立採算制の会計