- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県長与町
- 広報紙名 : 広報ながよ 令和8年2月号
長与町に立地する長崎県立大学シーボルト校。すぐ近くの大学でどのような研究が行われているかをシリーズで紹介していきます。
◆病院で働く看護師の学びを支える
「院内研修評価モデルの開発」
看護栄養学部 看護学科
山澄 直美 教授
長崎県立大学看護栄養学部看護学科は、看護職を目指す人への教育を行っており、卒業時には看護師の国家試験受験資格が得られます。
看護学科では、学内で学ぶ科目のほかに病院や施設、地域など看護が提供される場に赴いて学ぶ実習科目が設定されています。これは、看護学が実践の科学であるためです。看護は、看護の対象である人と深く関わることによって成立しますから、実習が必要不可欠なのです。1、2年生は約2週間ずつ、3年生は17週間、4年生は約3週間の実習を行います。しかしながら、これらの多くの実習を経て卒業し、看護師の免許を無事に取得できたからといって、現場ですぐに一人前として働けるわけではありません。医療の場は、高度化、複雑化しており、学生という資格の無い状態で学べる内容は限られます。そのため、新人看護職員に対しては、就職先の組織が教育を提供することが努力義務として法律に定められています。多くの病院では、教育プログラムが準備されており、先輩看護師などの支援を受けながら学修と経験を重ね、ようやく一人で仕事ができるようになります。さらに、看護師は、生涯学修を継続する必要があります。医療や看護は常に発展しており、新たな知識や技術なしには、最善の看護を提供することができないからです。このことは、看護専門職としての責務でもあります。また、看護職として自分が望むキャリアを歩むためにも様々な学修の機会が設けられています。
さて、私は、このような看護職の学修のために病院内で提供される研修を評価する「院内研修評価モデル」を開発する研究をしています。看護職は、自らの後輩を育てることも専門職としての責務の一つです。忙しい業務の中で、教育という役割を果たしている看護職の皆さんにとっても、そして提供される研修をうける看護職の皆さんにとっても満足できる研修にするために役立てることを目指してこの研究に取り組んでいます。
前提:研修デザイン、研修過程に対する参加者の評価が目標達成度(研修成果)に影響する

図 看護職のための院内研修評価モデル(「看護職のための院内研修評価モデル」ホームページ 【HP】https://www.nursing-ed.jp/より)
