くらし 防災特集(1)

■風水害に備える
◆今年も6月を迎え、集中豪雨や台風による災害が心配される時期になりました。
集中豪雨や台風などによる風水害は、年々その被害や規模が拡大しています。しかしながら、風水害は地震と比べると、ある程度は発生や経過が事前に予測しやすい災害です。防災気象情報などに注意して減災に努めましょう。

◆防災に関する知識がどれくらいあるかまずはクイズに挑戦してみよう!
Q1 災害発生時に家族や知人の安否を確認できる「災害伝言ダイヤル」は何番でしょう?
(1)177
(2)117
(3)171

Q2 警戒レベル3「高齢者等避難」が発令されました。取るべき行動は?
(1)危険場所から全員避難
(2)危険場所から避難に時間がかかる人は避難
(3)大災害発生!命の危険!急いで安全確保!

Q3 風水害発生による避難時の注意点として正しくないものはどれでしょう?
(1)避難所まで必ず最短のルートを選択する
(2)履きなれた運動靴などで避難する
(3)持参物は両手が使えるようリュックなどにまとめる

Q4 災害時にはじめに取るべき行動はどれでしょう?
(1)自分自身(と家族)の身の安全を守る
(2)地域の人たちと協力して助けあう
(3)消防や自衛隊など公的機関の救助・援助を待ち続ける

◆クイズの答えと解説
Q1 (3)「171」に電話すると、案内に従って録音や再生ができます。1回に録音できるのは30秒までで、保存期限は48時間です。毎月1日と15日に体験可能日が設定されています。一度、体験してみましょう。
Q2 (2)「高齢者等」とは、危険な場所にいる高齢者や障がいのある方、妊婦、乳幼児など避難に時間がかかる人を指します。ちなみに(1)は警戒レベル4「避難指示」、(3)は警戒レベル5「緊急安全確保」発令時にとるべき行動です。
Q3 (1)避難先まで近道だとしても、川の近くや土砂くずれなどの危険がある場所は通らないようにしましょう。
Q4 (1)と(2)消防・自衛隊など公的機関による救助・援助活動である「公助」が受けれるようになるまで、3日から1週間かかると言われており、被災者全員が満足いく公助を受けられるわけではありません。そのため、自分自身や家族の身の安全を守る「自助」と周囲の人同士で助け合う「共助」が大切です。3日間を乗り切るための日頃からの備えや、共助の中心として地域住民が協力して防災活動を行う組織「自主防災組織」の活動に参加するなど、災害時に助け合える体制・関係性づくりが重要となります。

◎「備え」ておくことで災害時に受ける被害を小さくすることができます!

◆ここからは、平時からできる「備え」をご紹介します
「自分の命は自分で守る」という心構えをもって、災害が発生した時のことを想定して平時より備えておきましょう。

▼「ハザードマップ」を活用しましょう
〇ハザードマップとは?
ハザードマップは災害が発生した際に想定される様々な被害の範囲や程度、避難所などを示した地図です。長与町では、ハザードマップをインターネット上に公開しています。また、ホームページ上で現在地を表示させながら危険区域を確認できる「長与町Web版ハザードマップ」も公開しています。冊子版ハザードマップは役場でも配布しておりますので、お手元にない方はインターネットや役場で入手してください。

◎自宅周辺の危険箇所を事前に確認しておきましょう!!

〇ハザードマップをもとに事前対策をしましょう
・指定避難場所や避難所の確認
・子どもや高齢者など要配慮者への対応・避難方法の検討
・避難のタイミングや避難ルートの確認
・自宅の補修や土のうの備蓄
・避難ルートにある危険箇所の確認
・在宅避難に備えた水や食料の備蓄など

▼避難先は避難所だけではありません
避難は「難」を「避ける」ことです。安全な場所にいる人まで避難をする必要はありません。避難する場合は指定された避難場所や安全な知人・友人宅に避難する「立ち退き避難」が基本ですが、今いる建物内で安全確保をする「在宅避難」も有効的です。

〇「立ち退き避難」をするなら…
・指定された避難場所への立ち退き避難
小中学校や公共施設など、指定された避難場所へ避難します。
※ペットと避難を検討する場合は避難前に必ず役場へご連絡ください。
・安全な親戚・知人宅への立ち退き避難
普段から親戚や知人と連絡を取り合い、災害時に避難することを相談しておきましょう。
・安全なホテルや旅館への立ち退き避難
避難が目的でも通常の宿泊料などが必要です。事前に予約や確認をしましょう。

〇「在宅避難」のすすめ
「在宅避難」は災害時、自宅に倒壊や焼損、浸水、流出等の危険性がない場合にそのまま自宅で生活を送る方法です。避難所は自宅で避難生活を送れない場合に行く場所で、自宅が安全であれば無理に避難所に行く必要はありません。日ごろから飲料水や食料、生活必需品などを備蓄し、避難所に行かなくても済むような対策を心がけましょう。
注)土砂災害の危険がある区域は「立ち退き避難」が原則となります。