健康 健康一口メモ 473号

◆「あなたのいびき止まっていませんか?? ~睡眠時無呼吸症候群(SAS)をご存じですか?」
田渕医院 田渕 聡

皆さん、早いもので今年も師走を迎え何かと慌ただしい時期となりました。「終わりよければ全てよし」健康に留意して今年をしっかり締めくくりましょう。今回はいびき、無呼吸に関してのお話です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)という言葉を皆さんご存知でしょうか?SASは、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気です。医学的には10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。
本人は気づきにくい病気ですが、放置すると高血圧・心筋梗塞・脳卒中など重大な病気のリスクが高まるため、早めの気づきと受診が大切です。

◇こんな症状はありませんか?
大きないびきをかく、夜中に何度も目が覚める。
朝起きても頭が痛い、スッキリしない。
日中に強い眠気があり仕事や運転に支障が出る、熟睡した感じがしない。
これらはSASの代表的なサインです。

◇原因は?
多くの場合、寝ている間に上気道(のどの奥)が狭くなる事で呼吸が止まります。太りやすい体型、あごが小さい、扁桃肥大、飲酒や寝る姿勢なども影響します。

◇放置するとどうなるの?
呼吸が止まる事で体は酸素不足になり、高血圧、不整脈、心不全・心筋梗塞、脳卒中、交通事故(居眠り運転)などのリスクが高まります。命に関わる可能性もあるため、早期発見が重要です。

◇治療方法代表的な治療は次の通りです
(1)CPAP(シーパップ)療法
就寝中に専用のマスクで空気を送り、気道の閉塞を防ぐ治療です。最も効果が高く広く使われています。

(2)生活習慣の改善
体重管理、禁酒、禁煙、横向き寝などが効果的です。

(3)マウスピース(口腔内装置)軽症~中等症の場合、就寝時に装着して気道を広げます。
症状に応じて医師と相談し、適切な治療を選びます。

◇検査を受けてみましょう
「もしかして…?」と思ったら、まずは医療機関に相談を。
自宅で簡単にできる検査(簡易検査)から始められます。
必要に応じて、医療機関で詳しい検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査)を行います。

◇早めの気づきで、快適な毎日を
質の良い睡眠は健康の基本です。
気になる症状がある場合は、家族の指摘やご自身の違和感を大切にして、ぜひ早めに検査を受けてみましょう。