文化 文化財保護強調週間「日島地区の文化財紹介」

毎年11月1日から7日までの1週間は、文化財に親しむことを目的とした文化財保護強調週間です。今回は、日島の指定文化財、4件のうち3件をご紹介します。日島は、若松島の北西に位置する島で、歴史的には、日本と中国を往来する船が使用する交通の要所でした。

1.県指定文化財「日島の石塔群」
中世以来の石塔類が約70基林立する。曲(まがり)地区の主な石塔や釜崎地区の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、石造文化が進んだ関西・北陸の若狭地方で製作され、日本海ルートで日島へ搬入されたと推測される。一離島に、全国的に見ても大規模な石塔群が集中していることは、当時、日島が重要な貿易拠点であり裕福であったことや活発な海上交易が行われていたことを示し、学術的にも非常に価値が高い。日本遺産「国境の島壱岐・対馬・五島」の構成文化財のひとつ。

2.町指定文化財「曲崎海岸のハマジンチョウ群落」
曲地区の「日島の石塔群」から続く砂丘の内湾に、100mほど茂みが続いているもの。このハマジンチョウの群落は、五島列島内でも最大。毎年1月下旬頃から開花がはじまる。紫色と白色が混じった3cm程度の小さい花が特徴。

3.町指定文化財「源寿院の銀杏の木」
日島の集落の中央に位置する浄土宗信祐山源寿院があり、その敷地内にそびえるイチョウの木。樹齢400年とも言われる。町内でも最大。その高さは、12mを超える。

問合せ:生涯学習課文化財班
【電話】42-0180