くらし 【特集】いつまでも笑顔で暮らすために~認知症との付き合い方~(1)

■認知症を知る
認知症とはどんな病気なのか、その症状や似ている病気などについて、解説します

◇日本人の人に人が認知機能に関る症状がある

認知症は高齢者だけでなく若年性の認知症もあり、ひとごとではありません。放置した結果、病気が進行したケースが多く発生しています。「おやっ?」と思ったときに自分自身、周囲が気付いてあげることが重要です。

■市の高齢化率(7月末時点)
約39%
65歳以上の人口:11,387人
総人口:29,208人

■日本人の認知症の割合(令和4年度・厚生労働省調べ)
認知症:12%
MCI:16%
3人に1人が認知機能に関わる症状がある

◇認知症の症状
認知症は、さまざまな原因で脳の神経細胞の働き方が変化し、記憶力や判断力などの認知機能が低下することで、社会生活や日常生活に支障をきたす病気です。多くの人に共通して現れる「中核症状(認知機能障害)」と本人の性格や環境、人間関係などの影響が加わって起こる「周辺症状(行動・心理症状)」があります。

◇もの忘れと認知症の区別が重要
認知症は、これまでできていた家事や趣味ができなくなる、興味や意欲が低下する、ささいなことで怒りっぽくなるなど、性格や行動の変化がみられることもあります。これらの症状は、老化によるもの忘れと区別することが重要です。また、認知症とよく似た状態(うつ、せん妄)や認知症の状態を引き起こす体の病気(甲状腺機能低下症など)があるので、早期に適切な診断を受け、対処することが重要です。
(例)
老化による物忘れ
・体験したことの一部を忘れる(朝ご飯を食べたことは覚えているが、メニューが思い出せない)
・もの忘れの自覚がある

認知症の症状
・体験したこと全てを忘れている(朝ご飯を食べたことを忘れている)
・もの忘れの自覚がない

◇チェックしてみよう!
「もしかしたら認知症かも」と気になったときは、チェックシートを活用して確認しましょう。気になることがあれば、かかりつけ医または、認知症専門医に相談・受診してください。
・ものを失くしてしまうことが多くなり、いつも探し物をしている
・財布や通帳など大事なものをなくすことがある
・曜日や日付を何度も確認しないと忘れてしまう
・料理の味が変わったと言われる
・薬の飲み忘れや飲んだかどうか分からなくなる
・リモコンや洗濯機などの電化製品の操作がうまくできない
・ささいなことで怒りっぽくなった
・一人でいるのが不安になり、外出するのがおっくうになった
・趣味や好きなテレビ番組を楽しめなくなった
・同じことを言ったり聞いたりする