- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉名市
- 広報紙名 : 広報たまな 令和7年4月号
1月28日、熊本テルサで第65回熊本県農業コンクール大会表彰式が開催され、本市から2経営体が表彰されました。
■経営体部門 優良賞
両親が経営していた3ヘクタールもの広大な温州ミカンの園地を平成13年に就農して引き継いだ佐々木さん。家族で協力しながら、安定した高品質の温州ミカンやデコポンなどの生産に努めています。現在では7.74ヘクタールに経営面積を増やし、温州ミカンは極早生から晩生まで作型分散を徹底。労働力の年間平準化と通年雇用を実現しました。また、自力施工による園内道の整備、全園地へのマルチ導入、計画的な改植による植栽方法の工夫・改善による樹形づくりに加え、自作地周辺への農地の集約化にも積極的に取り組んだことで、高品質生産と安定生産の両立を実現させました。
現在では、地域における柑橘栽培の規模拡大のモデルとして「毎年安定して利益を上げること」を目標に、徹底した栽培管理のもとさらなる農業経営の安定化と柑橘類の高品質化および収量アップを目指しています。
■新人王部門 優良賞
他県で物理学の研究者として仕事をしていた米村さん。平成25年に実家のある横島地域に帰郷し、未経験の農業分野に関心を持ちました。平成27年にイチゴ農家に転身。育苗ハウスを建設し、イチゴ苗の育苗作業を始めました。その翌年には、イチゴハウス19.5アールを建設し本格的に栽培を開始。4作目からは省力化や作業効率の向上を目的に「高設栽培システム」を導入し徹底した栽培管理を行ったことで、8作目にして地域内でも高収量の10アール当たり収量6トンを達成しました。
現在では、これまで地域の皆さんから指導を受けた恩を地域に還元するため、若手生産者と共に高設栽培システムなどを用いた栽培技術に関する勉強会を開催。「所得の向上」を目標に、日々さらなる栽培技術の確立と収量アップを目指しています。