- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉名市
- 広報紙名 : 広報たまな 令和7年11月号
▼場面1
園庭で小さな根っこを見つけた子どもたち。「掘ってみよう!」と夢中になって引っ張ったりスコップで掘ったり。「長いね」「硬いね!」と驚きながらもどこまで根っこが続いているのか諦めずに掘り続けていました。
▽学び
夢中で掘ることで根っこの面白さに気づき、根っこを掘り出すためにスコップなどの道具を使い、友だちと協力して工夫する中で、考える力や諦めずに取り組む姿勢が育まれています。
▼場面2
クラスで一緒に過ごしたカメの赤ちゃんが死んでしまったのでみんなでお墓を作ることになりました。「今までありがとう」「お空で元気でね」と手を合わせてカメに対しての思いをそれぞれが言葉で表していました。
▽学び
「死とは何か」を感覚的に経験し、「かわいそう」「さみしい」といった感情を感じたり、友達や保育者と分かち合い共感する力につながっています。
▼場面に立ち会った先生
▽谷口茉美(たにぐちまみ)先生
(伊倉保育所 らいおん組担任、保育士23年目)
大人から見ればただの根っこでも、子どもたちにとってはわくわく・どきどきがいっぱいの発見!どこまでも続く根っこを友だちと一緒に掘り進める姿を見て、子どもたちはやっぱり『遊びの天才』だと感じました。
▽浦田真由美(うらたまゆみ)先生
(玉名第1保育所 りす組担任、保育士25年目)
小動物を楽しんで飼育する中で、このような経験をした子どもたち。生き物が成長したり、ときには元気がなくなったり死んでしまう姿を見ながら「命の不思議さ」「命の大切さ」を感じ取ることができたらいいなあと思います。
◆『玉名市公立保育所 こどもの育ちの記録展2025』開催
子どもたちの豊かな育ちを一緒に感じていただければ幸いです。皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
日時:11月17日(月)~28日(金)午前8時30分~午後5時15分(土日祝除く)
場所:市役所1階子育て支援課前ロビー
■離れていてもつながっている場所
豊水保育所長 浦川富久子(うらかわふくこ)先生 保育士歴33年
第1保育所長 松村千恵(まつむらちえ)先生 保育士歴35年
伊倉保育所長 野口由美(のぐちゆみ)先生 保育士歴34年
□主役は子どもたち小さな一歩を応援する
子どもたちの毎日は、小さな「できた」の積み重ねです。昨日できなかったことが今日は少しできるようになったり、友達に「貸して」「いいよ」と言えたり、その一つ一つの姿の中に確かな成長があります。保育所では「できた」という結果だけでなく「やってみようとする気持ち」を大切にしています。子どもたちの「やってみたい」という思いを引き出すために、安心して挑戦できる環境づくりに取り組んでいます。転んでももう一度立ち上がる姿、うまくいかなくても挑戦しようとする気持ち。そんな小さな一歩にこそ、子どもたちの力が宿っています。
「遊びは学びの場」。夢中で遊ぶ中で子どもたちは未来を幸せに生きていく力を育んでいます。保育者は成長に寄り添い、子どもたちの一歩一歩を応援しています。
□写真で伝える子どもの成長
保育所では、子どもたちの成長を感じる瞬間が毎日のようにあります。その一瞬を見逃さないよう保育者は心が動かされた場面を写真に収めています。撮影した写真は保護者にドキュメンテーション(写真付きの保育の記録)として共有。家族の皆さんに見てもらうことで家庭での会話のきっかけになったり、家では見られない子どもの姿を知ってもらったりすることもあります。保護者からは「遊びの中でこんなに考えたり工夫したりしているんですね」といった声も寄せられています。また、保育者同士も写真を通して子どもの姿を共有し、自分のクラスだけでなく保育所全体の子どもたちの成長を感じながら見守っています。
□子育てに寄り添うパートナーとして
子育てには大変さや不安を感じることも少なくありません。子どもと向き合う毎日には悩みや困りごとが伴います。しかしその一方で、子育ての喜びにあふれる時間、笑顔や発見に満ちた瞬間がたくさんあります。保育所は、保護者の皆さんが「少し相談してみようかな」と思える場所でありたいと考えています。子どもたちの小さな一歩や挑戦を一緒に見守り支えながら、その成長を喜び合えるパートナーでありたいと思います。どうぞ、日々の子育ての中で迷いや不安を感じたとき、一人で抱えこまずに私たちにご相談ください。子どもたちの未来を一緒に応援し共に喜びを分かち合いながら歩んでいきましょう。
■令和8年4月から「こども誰でも通園制度」を開始します
こども誰でも通園制度とは、「全ての子どもの育ちを応援し、全ての子育て家庭に対する支援を強化する」もので、月当たりの一定時間の利用枠内で、就労要件を問わず時間単位で柔軟に利用できる新たな通園給付制度です。
□対象
次の要件を全て満たす児童
(1)いずれの保育所などにも通っていない
(2)月齢が0歳6カ月から3歳未満(誕生日の前日まで)
□利用案内
(1)利用できるのは1人の児童につき月10時間までです。
(2)事前に利用認定を受け、利用したい保育所などの事前面談を受ける必要があります。
(3)広域利用(玉名市外の保育所など)も可能です。
まずは「伊倉保育所」から開始し、その後利用できる施設を増やす予定です。内容が確定次第、改めて広報たまなや市ホームページでお知らせします。
問合せ:子育て支援課
【電話】75-1120
11月からは令和8年度4~5月の認可保育所(園)・認定こども園(保育部分)の入所申し込み受付が始まります。
入所を希望する人は受付期間中の申し込みをお願いします。令和8年6月以降の入所などの詳細は市ホームページをご確認ください。
保育所は子どもたちの育ちを応援するだけでなく、保護者が安心できる場所でありたいと考えています。
お母さんもお父さんも、子育ての中で生まれる不安や悩みを抱え込まないでください。
喜びや笑顔をたくさん分かち合いましょう。
私たち保育所と一緒に、これから羽ばたく子どもたちを見守っていきませんか?
-終わり-
