- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県山鹿市
- 広報紙名 : 広報やまが 令和7年12月号
【教育現場における男女共同参画の取り組み ~山鹿小学校~】
第3次山鹿市男女共同参画計画では、多角的な視点や考え方を持ち、自分らしく活躍できる社会にするための意識啓発の取り組みとして「教育現場における学習機会の情報発信・啓発資料の提供」を掲げています。
今回は、10月31日に山鹿小学校で行われた男女共同参画に関する授業を紹介します。
■道徳「言葉の贈り物」…6年2組
男女関係なく、互いに信頼し、助け合って、友情を深めていくにはどうしたらよいか考える授業が行われました。
子どもたちは、友情を大切にしたい、でもからかわれたら…という主人公のゆれ動く心情を、自分事として考えながら、真の友情を育むために大切なものは何か考えました。
○あらすじ
一郎は、すみ子と仲が良いことをたかしにからかわれ、すみ子を避けるようになります。でも、すみ子は気にせず、これまでと同じように一郎に接します。すみ子はリレーでバトンを落としてしまったたかしをかばい、一郎の誕生日に「いつまでも思いやりのある一郎でいてほしい。仲良しを冷やかされても平気だったクラスに戻ってほしい」と言葉の贈り物をします。
◆男女関係なく協力し合うクラスにしたい!
○二人の関係を取り戻すには?
~子どもたちの意見~
・話し合う
・意地を張り合わない
・お互いに謝る
・たかしが変わるように周りも声をかける
・気にしない
・思ったことを伝えあう
■学活「ロボットハートンの疑問」…6年生全員
熊本県の小学生向け男女共同参画学習DVDを活用し、6年生全員で「男の子」「女の子」について考えてみました。赤色は女の子の色? 男の子は泣いちゃダメなの? ハートンの疑問によって、日常生活での無意識な思い込みを見つめなおし、一人一人の個性やよさを認める考えを持つことが大切であることを学びました。
○あらすじ
科学者である父の手伝いをすることになったアカリとユウキは、ロボットのハートンからの疑問をとおして、知らず知らずのうちに「男の子」だから、「女の子」だからと区別していたことに気付きます。ハートンの疑問「男の子、女の子って何?」の答えはみつかるのでしょうか。
◆授業を受けて ~子どもたちの感想~
・自分が好きなことを大切にできる社会を創っていきたい
・性別に関係なく、やりたいことをやって自分らしく生きていくことが大切
・男だからダメ、女だからダメではなく、協力して生活していこうと思った
○「男の子」・「女の子」大切な“なかま”
男性だから、女性だからと役割を決めつけてしまう「固定的性別役割分担意識」は、無意識に刷り込まれていて気付きにくいものです。
子どもたちが、性別によって自らの行動や考え方を制約することがなく、自分のよさを伸ばしていくことができる社会になるように、男女共同参画社会づくりを推進していきます。
問合せ:人権啓発課
【電話】43-1199
