- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県宇土市
- 広報紙名 : 広報うと 令和7年11月号
近年、全国的に老朽化した水道管の破裂や断水などが相次ぎ、安全で安定した水道供給の確保が求められています。今回は、宇土市の水道の問題や課題について、お話しします。
■水道利用者・給水収益の減少
宇土市の人口は、令和6年度末時点で35,974人となっており、水道利用者の数(給水人口)は31,259人と約87%に上ります。今後は、人口減少に伴い、水道利用者数も減少していくことが見込まれ、さらに節水機器の普及により、水需要の減少が予想されます。
■水道管・施設の老朽化
第1回でご紹介したとおり、宇土市には複数の水道施設がありますが、その多くは昭和40年代から50年代に建設されています。また、耐用年数を経過した水道管が増え、事故や破損のリスクは確実に高まっています。
これら施設等の老朽化は、錆などによる水質の悪化や水道管の破裂により断水などを引き起こす要因となり、生活に大きな影響を与え、さらに大規模な事故へとつながる恐れがあります。そのため、施設の更新は、多額の費用をかけてでも実施すべき重要な事業であり、宇土市においては、施設整備計画を策定し、計画に基づきながら更新事業を実施しています。
■安定した水の供給を目指して
施設等の老朽化や利用者の減少など、水道事業を取り巻く環境は年々厳しいものとなっています。経費の削減などに取り組んでいますが、近年の物価高騰も加わり、多くの課題を抱えているのが現状です。
安定した水の供給を維持し、次の世代へも安心・安全な水道の供給を行うことができるよう、料金の改定を行っていく必要があります。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
■~余談~知ってほしい!水道水の安さ!
・500mlの水を自動販売機で購入すると1本あたり…110円(税込)
・宇土市の水道水だと1立方メートルで160円→500mlに換算すると…0.08円(税込)
宇土市の水道水で110円出すと1,375本相当になります
