子育て 学校の話題

町内小中学校の様子をお知らせするため、定期的に掲載を行っています。

■三加和小学校
○「地域の伝統工芸」 ~手漉き和紙づくり~
5年生は、総合的な学習の時間に、「三加和の手漉き和紙に学ぼう」というテーマで学習を行います。これは、地域の伝統工芸に関心をもち、公民館や保存会の方々と交流する中で、ふるさとを愛する子供たちを育てる取組です。体験活動では、まず、和紙の歴史や和紙に使われる原料・作業工程について学びます。次に、和紙の原料となる楮(こうぞ)を切り取り、皮むきやトロロアオイの樹液の取り出しについて理解を深めます。そして、実際に紙漉きを体験します。今回は、葉書(はがき)づくりに挑戦しました。
子供たちは、地域の伝統を守って伝えておられる人の思いやその生き方に学び、地域に残る伝統工芸の良さを発見していきます。3回の体験活動で学んだことをもとに、自分の課題を設定し、保存会の方に直接尋ねたり、書物やインターネット等を活用して調べたりしながら「手漉き和紙づくり」についてまとめていきます。最後に、自分の考えた最良の表現方法でみんなに伝えていきます。楮を切る活動で児童は「最初はどこを切っていいのかわからなかったけれど、保存会の方が丁寧に教えてくださり、班のみんなと協力して切ることができたので楽しかったです。楮は、思ったより枝が長くて、運ぶのが大変でした。」と感想を述べていました。

■菊水小学校
○感動の連続
令和7年がスタートして、たくさんの感動と出会うことができました。そのいくつかを紹介します。
2024年元日、石川県を襲った能登半島地震。輪島市にある「日本航空高等学校石川」も大きな被害を受け、学校も体育館も使用不可能になりました。練習拠点を失ったバレー部は、各地を転々とし、1月には、系列校のある山梨県へ。選手たちは、段ボールベッドで寝泊まりをする日々。4月からは、東京の明星大学のキャンパスを借り、校内の仮設住宅での生活。過酷な環境を乗り越えて彼女たちがつかんだ初の春高バレー出場。被災した方々は避難していらっしゃる中、自分たちはバレーを続けていいのかと不安を持ちながら過ごしていたキャプテンの次のことばに感動しました。
『バレーができることは当たり前ではない。自分たちのプレーを見せられるということは本当に素晴らしいことだと思う。石川の被災された方々に向けて勇気づけられたらいいなと思っていて、その方々全員に感謝の気持ちの恩返しができたらいいなと思います。』
本校の5年生は昨年、地域の方々の協力を得て、田植えと稲刈りの体験学習を行うことができました。そして、家庭科の時間に収穫したお米を炊いて実際に味わうことができました。その際、校長室にも炊き立てのごはんを持ってきてくれました。すぐにいただきましたが、炊き立ての新米はすごくおいしかったです。お礼を言おうと食器とお箸をもって家庭科室に行って見ると、子どもたちは食器を洗っている最中でした。すると、近くにいた男子児童が、『先生、ぼくが洗います。』と私の手から食器を受け取ってくれたのです。その自然な行動にとても感動しました。一生懸命で純粋な姿が人の心を動かすのです。