健康 町立病院からのお知らせ

■糖尿病を予防するための食生活について 栄養科

糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気であり、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によれば日本人の5~6人に一人が糖尿病やその予備軍と言われています。
糖尿病の発症には遺伝的要因に加えて、肥満や運動不足、食生活の乱れが発症に深く関わっているため、食生活に気を付けることはとても大切です。

◆食事生活のポイント
○1 腹八分目を意識する
食べ過ぎは食後の血糖値の上昇につながります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足がいかない人は要注意が必要です。特に脂肪分の多い肉類の食べ過ぎはカロリーの摂り過ぎに繋がりやすいので、量を控えるように毎日続けて食べることも控えましょう。

○2 毎食『主食・主菜・副菜』をそろえる
エネルギー量を三食均等に分け、欠食をなくすことで血糖値の変動を抑える事が出来ます。主食・主菜・副菜をそろえ、食品の種類をできるだけ多く摂りましょう。

〔血糖値上昇を防ぐ食べ方〕
・ゆっくりとよく噛む
・副菜や主菜(野菜や肉・魚などのたんぱく質)から食べる

○3 食物繊維を積極的に摂る
食物繊維は食後の血糖値を緩やかにしてくれます。野菜やきのこ、海藻類に多く含まれ、食物繊維1日20g以上を目標に摂りましょう。普段食べる量が多い人は生野菜でかさ増しを、食が細い人等は野菜スープや炒め物などかさを減らし食べやすい調理に工夫をしてみましょう。
〔食物繊維が多い食物〕
野菜…ブロッコリー、オクラ、ほうれん草、キャベツ、人参、アスパラガス
きのこ類…しいたけ、しめじ、えのき、エリンギ、なめこ
海藻類…わかめ、ひじき、こんぶ、のり

○4 単純糖質を多く含む食品の間食を控える
砂糖やハチミツなどの甘味料、ケーキ、甘いジュースなどの単純糖質は急激な血糖値の上昇の原因にもなります。

■ふれあい会よりお知らせ
ふれあい会は健康に興味のある人や血糖値が気になる人など自分の身体と向き合う機会を作るために当院が行っている行事です。毎回和やかな雰囲気で活動を行っており、個別に栄養や食事の相談を受け付けています。
令和7年度の秋頃、『低エネルギーのフレンチコース』の食事会をシェ・ホンダ様のご協力を頂き7年ぶりに開催する予定にしています。血糖値が気になる方、健康に興味のある方など、初めての方も大歓迎です。
多くの方々の参加をスタッフ一同お待ちしております。

問合せ:和水町立病院
【電話】0968・86・3105