くらし 人権の広場

■外国ルーツの子どもたちへの支援
第38回人吉球磨人権教育研究協議会研究大会の社会教育部会・就学前教育部会合同の分科会が7月24日(木)の午後、相良村総合体育館で開催され、NPO法人「外国から来た子ども支援ネットくまもと」顧問の竹村朋子さんが「外国ルーツの子どもたちへの支援」と題して講演されました。
近年、観光客としてだけでなく、仕事をするために来日される外国人の方々が増えています。本県の外国人の増加率は全国1位だそうです。「外国にルーツ(つながり)を持つ子ども」とは、親が外国人で来日した子どもだけでなく、親が日本人で外国で育った子どもなど多様化しており、「留学生と違って、子どもたちは自分の意志で来たのではない」と話されました。
竹村さんは「日本での共生社会の一員として、自立した生活ができるようになること」を目標に日本語指導の支援をされており、「日本語が分からないと学習内容が理解できないので、来日してすぐの対応が大事」と話されました。
また、子どもだけでなく、保護者への支援が大事だそうです。日本語が読み書きできても、意味が分かるとは限りません。学校から日本語のプリントを渡されても読めない。読めたとしても意味が分からない(学校行事など、文化の違いから理解できない)ことが多いので、やさしい日本語で話したり絵や写真を使ったりしてほしいと話されました。また、学校のおしらせ等の例として、やさしい日本語に書き換えたものを紹介されました。これは学校だけでなく、日常生活の様々な場面でも必要な配慮ではないかと思います。

やさしい:「優しい(KIND)気持ち」と「易しい(EASY)伝え方」が大切です。
(竹村さんの講演から)

問い合わせ:教育委員会 社会教育係
【電話】32-1117