- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県あさぎり町
- 広報紙名 : 広報あさぎり 2025.12月号
全国的にも珍しく、九州では初めてとなる「自治体が作った」スマートフォン向けRPGアプリ『あさぎりクエスト』。ゲームの見本市である東京ゲームショウにも出展した本作品が作られた経緯と、その魅力を掘り下げました。
『あさぎりクエスト』は、あさぎり町がつくったスマートフォン向けRPGアプリです。あさぎり町を舞台に見慣れた風景や名所がゲームの中に登場し、オリジナルのストーリーを進めます。アプリは無料、iOS/Android対応。操作も簡単でだれでも気軽に始められます。
最大の特長は、スマートフォンに内蔵されているGPS機能との連動です。町内の指定されたスポット(日本遺産などの文化財、観光地、公共施設など)を実際に訪れると、ゲーム内で特別なアイテムが手に入ります。休日の家族や友達とのお出かけのついでに立ち寄れば、そのまま冒険の一歩に変わります。
遊びかたは簡単。アプリをダウンロードし、案内にそってストーリーを進めるだけ。GPSスポットを巡りながら、集めたアイテムで仲間や装備を強化し、魔物を倒しながら町に眠る秘宝の謎を解いていきます。アプリに内蔵しているクーポン券を使えば、家族での外出や、町外からの来訪者の観光にもぴったりです。
さあ、スマホを片手に、あさぎりクエストの旅へ。あなたのまだ知らないあさぎり町の魅力を探しに出かけましょう。詳しい情報やダウンロードは本紙面のQRコードからアクセスできます。
※歩きスマホはやめ、周囲の安全に注意してお楽しみください。
■メディアも注目!!
令和7年2月のリリース以降、「あさぎりクエスト」はテレビや新聞などさまざまなメディアで取り上げられ、多くの人の関心を集めました。また、9月25日~28日に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ」にも熊本県と共に出展し、来場者の注目を集めました。
■職員の情熱で実現したゲーム開発
Q:なぜ、このアプリを作ろうと思ったのですか?
A:あさぎり町の魅力をゲームという形で多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。日常の移動や週末のお出かけがそのまま冒険になる仕掛けにすることで、無料で誰でも楽しめる形にしたいと思いました。
Q:一番苦労した点は?
A:オリジナルストーリーの作成です。町に実在した歴史上の人物を登場させたり、各スポットでの実際の出来事や歴史などをストーリーに落とし込んでいます。私も実際に現地を訪れたり、学芸員に話を聞くなどして制作しました。
Q:工夫したことを教えてください。
A:現地でしか手に入らない体験です。町内に指定されたスポット(日本遺産などの文化財、観光地、公共施設など)を実際に訪れてGPSを起動するとゲーム内で特別なアイテムがもらえる仕様にしました。また、クーポン機能を搭載することで町内で買い物や食事、宿泊をしていただくきっかけを作りました。
Q:こだわりは?
A:敵のキャラクターです。町内の小中学生にキャラクターの募集をしたところ165点の応募があり、その中から9点をプロのクリエイターがイラストに起こして、実際の敵キャラクターとして登場しています。地元の子供たちも巻き込んだゲームになっています。
Q:プレイした人の反応は?
A:「家族で出かけるきっかけになった」「地元に住んでいても知らない場所がたくさんあった」「町の歴史や文化を知れてよかったし、もっと知りたいと思った」という感想をいただき、狙いが伝わったと感じました。
Q:これからの目標は?
A:町内で使えるクーポン券の加盟店を増やしたいと思っています。また、アプリのダウンロード数1万件(10月末8,500件)を目標にしているので、みなさんもぜひダウンロードして遊んでみてください。
■ワークショップ記事
夏休み特別企画として、『あさぎりクエスト』ワークショップを実施しました。スマホを片手に名所を巡りながら、ゲームを遊びつつ町の歴史を学ぶ一日になりました。
■りゅう金獣帯鏡
あさぎりクエストにも登場する国指定重要文化財りゅう金獣帯鏡が、『特別展輝きの里帰り~才園古墳と本目遺跡が語る古代の物語~』において、約30年ぶりにあさぎり町へ里帰りします!
期間:11月25日(火)~12月7日(日)
時間:午前9時~午後5時
会場:須恵文化ホールコミュニティホール
観覧料:無料
問合せ先:教育課
【電話】45-7226
