くらし 令和8年 新年のごあいさつ

■世界に誇る価値を磨き、次代を生き抜く「しなやかな竹田」へ
竹田市長
土居 昌弘

あけましておめでとうございます。
令和8年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
顧みますと、昨年は本市にとって歴史的な「飛躍の年」となりました。農業の礎である「竹田のかんがい用水群」が世界かんがい施設遺産に登録され、治水の要「玉来ダム建設事業」がアジア土木技術国際会議で最高賞を受賞いたしました。先人の知恵と現代の技術、この新旧の「水と土木」が世界的な評価を受けたことは、私たち市民の大きな誇りであります。この高まるブランド価値は、新たな投資を呼び込んでいます。久住高原において、かつてない規模の海外資本が投入されるラグジュアリー温泉旅館のプロジェクトが進んでおり、本市の観光ポテンシャルに世界が注目しています。
そして迎えた本年、地域高規格道路・中九州横断道路「滝室坂道路」が、いよいよ開通する見通しとなりました。長年の悲願であった、この「命の道」の開通を単なる交通の利便性向上に留めず、前述の観光投資や地域産業と直結させ、外貨を稼ぐ強い地域経済の確立へと繋げてまいります。「道づくりはまちづくり」の信念のもと、全線開通への歩みをさらに加速させる所存です。
一方で、私たちは足元の厳しい現実に直面しています。昨年の出生数は、11月末時点でわずか30人と減少の一途をたどっています。この少子化の波は、地域の存続に関わる重大な局面です。こどもたちの未来を豊かにするため、痛みを伴う決断ではありますが、魅力ある教育環境の整備は待ったなしです。学校の極小規模化が進む中で、こどもたちが切磋琢磨し、多様な価値観に触れられる環境を保障する「小さな社会」を構築するため、学校統合の協議を関係者との対話を重ねながら、慎重かつ丁寧に取り組みを進めてまいります。これは、竹田の次代を担うこどもたちのために、私たちが果たすべき責任ある決断であります。
さらに、厳しさの中にあっても、安心して暮らせる基盤づくりにも全力を注ぎます。再開した「市立こども診療所」は利用者数が順調に回復し、スタッフも安心して働ける環境のもと、地域医療の砦としての信頼を取り戻しています。また、独自施策であるケアマネジャーへの手当支給など、現場を支える福祉施策も定着しております。過去最多水準で推移する移住者の増加も希望の光です。
本年も、「世界に開かれた竹田」の可能性を伸ばしつつ、「いのち輝く竹田市づくり」を固める施策に、全力を尽くす所存です。本年が皆様にとりまして、笑顔溢れる希望に満ちた年となりますことを心から念願申し上げ、新年のあいさつといたします。

■「市民一人ひとりの幸せ感を大切に」
竹田市議会議長
阿部 雅彦

令和8年の幕開けです。皆様におかれましては、健やかに素晴らしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。明けましておめでとうございます。竹田市議会を代表いたしまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
さて、昨年は4月に市長選挙と市議会議員選挙が行われました。議会は、議員定数を16名から14名とし、新人議員3名を加えた14名での船出となりました。これまで3つの常任委員会で活動してきましたが、今回から総務産建常任委員会と社会文教常任委員会の2つとし、より行政の監視機能の強化と政策提言ができる体制を目指して活動しています。また、道半ばの議会改革においては、議会の機能向上を図るため議会改革調査特別委員会を設置し、検討を進めています。特に、見える議会のための議会中継、議会内の議論を深めるための議員間討議、議会ハラスメント防止対策、市民との意見交換会の充実等を調査項目として取り組んでいます。二元代表制の議会の役割と責任を果たしてまいる所存です。
また、昨年は議会も「井の中の蛙」とならぬように、各委員会で他の市町議会を視察しています。自分の議会の取り組みを振り返り、見直しを図ることは大変重要であり、そのための行政視察を積極的に実施させていただいております。私の所属する総務産建常任委員会では、神戸市を視察先に選択し、神戸市役所内の「危機管理センター」を訪問しました。同センターは、30年前の阪神淡路大震災により、多くの市民の生命と財産が奪われた、あの厳しい教訓を基に立ち上げられたものです。センターの組織体制は、神戸市の職員のみならず、消防・県警・気象庁・海上保安庁・自衛隊等との連絡体制を構築し、24時間体制で情報収集をすることで、災害に即座に対応できる体制を整えています。竹田市においても、これまでの豪雨や地震災害等を教訓とし、さらなる防災・減災の取り組みや、そのための体制を強化すべきでしょう。
結びに、竹田市が活性化し、市民一人ひとりの幸せ感を大切にした議会活動ができるよう、今年も邁進していく覚悟です。皆様が笑顔で暮らせる素晴らしい一年となりますように、ご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。