子育て 三重町の小中一貫教育校は「三重学園」です(2)

◆三重学園に聞く ~学校、家庭、地域が、ともに子どもを支える~
小中一貫教育校三重学園への期待や思いについて、それぞれの声を聞きました。

◇[家庭]小中一貫教育校の開校を、大人が変化をする機会に!
三重学園の開校は、何かの仕組みが変わる機会となるのではないでしょうか。子どもは対応力が高いので、三重学園という変化に徐々に順応していくことでしょう。それだけに、大人が注目しなければならない出来事だと思っています。
私たち大人にとって、子どもは、この地域の将来への希望です。だから今、保護者や家庭という枠を超えて「子育て世代」という認識に立ち、子どもの夢や感情に寄り添ったり、子育ての大変さや悩みを共有したりする具体的な大人の行動力が試されるのではないでしょうか。子どもの夢を大事に育んだり、安心して住み続けられる環境を整えていくなど、まず私たち「子育て世代」が、夢を持ってつながっていき、この町の未来展望や、子どもたちの明るい将来を見据えた話をしたり、行動を考えたりするチャンスにしていけたらと思っています。一緒に考える機会にしていきましょう。
三重中PTA会長 荒金真太郎さん

◇[家庭地域]クラブ活動が、子どもをつなぐ応援団になることができればと思っています!
私は、昨年度から地域の応援団として小学校のクラブ活動を指導する取組に関わり、今年は3校で「ダンスクラブ」を担当しました。同じ4~6年生でも学校ごとに子どもたちのカラー(特性)が異なり、ダンスを仕上げるまでの取り組み方がさまざまでとても新鮮に感じました。子どもたちはダンスを創作する中で、他学年で教えあう喜びや難しさを体感したり、互いを認め合い補い合ったりしながら人間関係をつくっています。私はその姿を見守ったり、背中を押したりしながら、ダンスが自己表現のきっかけづくりになればと思い関わっています。
いよいよ三重学園がスタートします。保護者としては、三重学園の小学生同士の交流が進むことで、息の合う友だちや興味関心が近い友だちとの出会いが生まれ、中学校への進学時にあの時の仲間とまた会えるという安心感を持てることを一番に期待しています。
ダンスクラブ担当 宮坂めぐみさん

◇[地域]三重学園の開校を応援します!
小中一貫教育校「三重学園」開校、おめでとうございます。これまでの小学校1年生から中学校3年生までが、1年生から9年生となることで、一貫した教育理念で成長することができ、学ぶ上でプラスになることでしょう。校舎はこれまでどおり離れたままですが、三重学園という名のもとに児童生徒みんなの顔が近づけると思います。地域としても、この門出を祝福して、子どもたちのサポートは何ができるか、これまでよりステップアップした取り組みを教育委員会や先生方といっしょに考えたいと思います。子どもは地域の宝です。優しく、たくましく成長していけるよう地域としてサポートさせていただきます。いっしょに、楽しくやりましょう。
三重町の子どもを育てる会 会長 赤嶺信武さん

◇[子ども]知り合っていることが、すごい安心感に!
三重学園になる一番の魅力は、他の小学校との交流の機会が増えることだと思います。僕は、これまで知らない人と付き合うことに少し苦手意識を持っていました。実際に自分自身が中学に入学するときも、とても不安に感じていました。入学前に他校との関わりが少しでもあったり、入学前から知り合っていたりすると、中学校への安心感が大きくなります。同級生みんなが、いつも集まることは難しいかもしれませんが、行事や活動によって、三重第一小と新田小の2校が集まるなど、今まで一緒に学習をしていない学校同士で交流してみるのも面白いですし、知り合う機会のパタ-ンがいろいろあった方がよいのではないかと思います。
つながる機会を増やしていき、県下一の三重学園、安心感いっぱいの三重学園と言えるといいなと思います。これからワクワク感じる取組を小中一緒になって考えていきたいです。
三重中学校2年(後期生徒会長) 佐藤季さん

◇[学校]友だち そして学習が広がる!
「中学校で会う人と自分から話しかけて友だちになれたのでよかった」「また交流会があったらうれしいなと思った」「中学校に行くのが楽しみになった」。昨年行われた5・6年生交流会後の子どもたちの感想です。三重学園の同級生がたくさんいることを実感し、他校の人と友だちになれたことで、中学校へ進むことへの不安がワクワク感に変化したようです。
こうして友だちが広がったように、各学校での学びが学園全体に広がる機会が増えることを期待しています。6校が引き続き連携し、9年間の連続した学びを充実させることで、子どもの夢の実現を図っていきます。
百枝小学校 校長 佐々木直子さん