- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県豊後大野市
- 広報紙名 : 市報ぶんごおおの 2025年8月号
令和7年度の市政運営に当たっての所信の一端を申し上げます。
まずはじめに、本年4月13日に執行された市長選挙におきまして、市民の皆さまからのご支援を賜り、3期目の豊後大野市政を担わせていただくこととなりました。
このことは、これまで取り組んできた2期8年間の成果に一定の評価をいただいたものと考えており、引き続き3期目の豊後大野市政を担っていく重責を改めて感じるとともに、この評価に甘んじることなく、これからの市政運営に身を引き締めて臨んでいく所存です。
豊後大野市は、平成17年3月31日に旧大野郡5町2村の合併により誕生し、本年、20周年という節目を迎えることができました。
これも、これまでの市政運営に対する市民および市議会の皆さまのご支援による賜であると考えております。
この間、この豊後大野市を未来に向かってつないでいくためには、地域で育った若者が地域に残っていけるようなまちづくりを進めていくことが必要であると考え、それぞれの地域が持つ魅力や個性、特徴を最大限に生かしながら、「持続可能な豊後大野市づくり」の実現に向け、各種施策に取り組んでまいりました。
しかしながら、私たちを取り巻く環境は、依然厳しい状況です。加速する超少子高齢化や世界的な気候変動などの環境問題等、先を見通すことが困難な課題や問題が山積しています。
これらの厳しい環境の中で、市民一人一人が健康でいきいきと生活できるよう、また地域で育った若者が地域に残り共に成長できるよう、持続可能な豊後大野市づくりを全力で進めてまいります。
この節目となる20周年という年を、更なる郷土愛や誇りを育む契機とするとともに、市民、行政、企業など、豊後大野市に関わる全ての人々がともに豊後大野市の未来を考え、次世代へとつないでいく年にしてまいります。
この実現のために、引き続き、「豊かなくらしとしごとを創る」「豊かなひとを育む」「豊かな自然・地域を未来へつなげる」を基本政策の三本柱とし、各種施策に取り組んでまいります。
「豊かなくらしとしごとを創る」につきましては、「豊後大野市ブランド認証制度」により認証された商品を、広報媒体を活用して情報発信し、消費の拡大を図るとともに、ブランド認証事業者への支援を通じて、地域ブランド力の向上を図ってまいります。
企業誘致につきましても、県との連携を深めながら、産業用地整備の候補地の選定や企業立地等に関する情報収集、誘致活動および条件整備等に取り組んでまいります。
「豊かなひとを育む」につきましては、全ての妊婦・子育て世帯が安心して出産・子育てができるよう交付金事業を実施するほか、保育料の無償化、給食費の無償化に取り組み、昨今の物価高騰に対する取り組みとあわせて、子育て世代の支援を行ってまいります。
また、関係人口交流拠点施設「cocomio(ココミオ)」を活用し、起業希望者や移住者等への創業支援、当該拠点施設を利用する事業者等への事業創出支援などに取り組んでまいります。
「豊かな自然・地域を未来へつなげる」につきましては、「サウナのまち」の活動をより促進するため、大自然を舞台とするアウトドアサウナ、体感ツアー等、本市の地域資源を生かしたツーリズム活動を通じて、地域の活性化を図ってまいります。
また、引き続き移住・定住施策に取り組むとともに、農業分野においては、新規就農者の確保を図るため、新たにファーマーズスクールにも取り組んでまいります。
令和7年度の当初予算は、本年4月に市長選挙を控えていたことから、いわゆる「骨格予算」としていました。
そして、令和7年第2回議会定例会に提案した補正予算を加え、前年度比18億6,028万2千円減の、275億8,131万1千円を令和7年度予算として編成しました。
このうち、主な事業といたしましては、新たにファーマーズスクールに取り組むもののほか、市内肥育農家および市内繁殖農家の支援事業、サウナのまちをPRするためのサウナボックスの製作委託、旧緒方公民館等に保管している収蔵品を三重体育館に集約して保管するための、三重体育館の改修に係る実施設計などに取り組んでまいりたいと考えておりますが、このほかにも、各分野において「持続可能な豊後大野市づくり」を進めてまいります。
以上、令和7年度の市政運営に当たっての、私の所信の一端と主要施策等の概要を申し上げましたが、本年度も、この豊後大野市が「元気あふれるまち」となるよう全力で取り組んでまいりますので、市民の皆さまの、なお一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
豊後大野市長 川野文敏