くらし ぶんごおおの 生き活き女性

◆狩野英子(かのうえいこ)さん(緒方町)
「アートギャラリー サロン陽だまり」
・マルチアーティスト
・世界的名作遺産作家

「ぶんごおおの生き活き女性」では、地域のさまざまな分野で活躍している女性を紹介します。
今回は、世界で活躍し、数々の賞を受賞してきた画家の狩野英子さんです。狩野さんは、絵画のほかにも、華道、俳句、日舞、茶道、文学と幅広く活動をされています。
昭和8年に大野町で生まれ、中学時代に彫塑家朝倉文夫の実弟である大塚辰夫と出会い、絵の道に進みたいと思うようになりました。別府鶴見丘高校卒業後、大分銀行に就職。恩師の勧めでパリに渡り絵画を学び、帰国後は銀座で画技を深めました。その後、別府市美術館や別府アートミュージアムの館長を務めました。
これまで、イタリア、韓国、台湾など、各地に拠点を移し、国内外の美しい風景を数多く描き、ふるさとを題材とした作品も手掛けてきました。
現在は、緒方町馬場の自宅の一角にサロンを開き、作品の販売や想い出の写真をもとにした作品のオーダーなどを受けています。

◇今の暮らしとサロンについて
中学時代に訪れた緒方の美しい景色や、いとこと過ごした楽しい想い出が印象に残っており、昨年3月にサロンを開きました。現在、郷愁の日々を送っています。サロンに来て、画業70年の生き様を感じ取っていただければ私は本望です。人生最後の幕は運命に委ねています。

◇これからチャレンジする女性へ
「精出せば 氷る間無し 水車」
中学時代に、担任の先生からいただいたこの言葉を人生の座右の銘として、日々励んでいます。
目的を持ったらチャレンジして、完結するように努力してください。そうすれば、必ず大成することができます。