- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県由布市
- 広報紙名 : 市報ゆふ 2025年8月号 vol.239
■水不足と地温の上昇に注意しましょう。
今年の梅雨明けは観測史上最速とのことでした。雨は自然の恵みであり、野山の木々植物に潤いを与えます。6月末に梅雨明けし7月の降雨量も少量であったため、当然ながら本来、十分な雨で生育する野菜も水不足の様相を呈しています。その上、地温が上がるとさまざまな弊害、例えば青枯れ病や土壌害虫の多発などが懸念されます。株元ではなく通路に溜まるくらいたっぷりの水を与えましょう。樹が旺盛であれば少々の病害虫には抵抗できます。
○水稲
中干し後の管理をします。出穂時期ですから穂肥を散布しましょう。一発肥料を使っていない場合に限ります。散布後は水のかけ流しはやめて湛水状態にします。同じタイミングでイモチ病やウンカ対策の粒剤を散布するといいでしょう。その後は間断かん水を行います。これで根の活性化を促します。
○太陽熱消毒
夏の高温を逆に利用し土の消毒を行います。病気や害虫の多い畑に最適です。準備するものは透明のビニールと水のみです。たっぷりと散水した土にビニールを被せるだけです。四方は熱気が逃げないようにします。中の温度は50℃〜60℃になるため雑菌、害虫、雑草を死滅できます。夏場の高温で10日〜2週間で十分な効果が得られます。秋冬野菜の種まき、定植前に行いましょう。
■今月の管理作業
○サトイモ
追肥と土寄せを行います。里芋の出来は今からの水分量で大きく違います。たっぷりと水があれば大きなイモが育ちます。株元にやっても意味がなく、通路に溜まるくらい流しこみます。1回ではなく8月中は毎日やってもいいくらいです。
○ナス
更新剪定を行います。樹が疲れてきています。古い枝には実は着きません。バッサリと刈り込み新しい枝を伸ばしましょう。同時に根切りと追肥を行います。9月には見違えるような姿になり、秋ナスを収穫できるようになります。
○キュウリ、枝豆、秋ジャガイモ
地域によってはキュウリの最終種まきが可能です。9月中に収穫が始まります。枝豆は地温が高いので注意が必要ですが、種まきから発芽後まで水を与えればよく育ちます。ジャガイモは地温が高いと芽がでません。少し発芽させてから植えると発芽が揃います。
※ピーマン、トマト、トウガラシにカルシウム欠乏症(尻腐れ病)が多くなっています。土の過乾燥で多発するので適度にかん水しましょう。場合によってはカルシウム液の葉面散布をしましょう。
問合せ:農政課
【電話】097-582-1293