くらし キオビエダシャクの襲来に備えよう

暖かい季節になると発生する害虫、キオビエダシャク。ここ数年、イヌマキなどの庭木の食害が発生しています。
今回は、キオビエダシャクの生態や食害を予防するための方法、市の支援事業などについて紹介します。

■「キオビエダシャク」って何者?
蛾(が)の一種で、幼虫期にイヌマキなどの葉を食害し、被害が大きい場合は樹木を枯死させることもあります。東南アジア一帯から日本にかけて広く分布していて、国内では主に奄美大島以南の南西諸島に自然分布しています。近年、九州本土にも侵入・定着し、本市でも被害が発生しています。

○特徴
・発生時期は年3~4回。場所によってずれはあるが、成虫の場合3月~10月、幼虫は4月~12月
・幼虫、サナギ、成虫ともに毒はない

[成虫]
・大きさ…開長約6cm、体長約2cm
・色…全体的に濃紺で羽に黄色の帯がある

[幼虫]
・大きさ…体長約5cm
・色…オレンジ色と黒色模様のシャクトリムシ

■市内の被害状況
市内では、令和4年度に20件、令和5年度に134件、令和6年度に16件の相談がありました。

■動力噴霧器貸し出し事業
数に限りがあります。貸し出しを希望する場合は事前に相談ください。
対象:各自治公民館
貸出期間:1週間
※原則火曜日に受け渡し
貸出機器:動力噴霧器、500Lローリータンク
貸出場所:八幡町別館、各総合支所

○薬剤噴霧が効果的です
キオビエダシャクは、サナギ期には樹木付近の地中の浅い場所に生息するため、掘り出しておくことで凍死させることができます。また、樹木を食害する幼虫期に駆除する場合は、薬剤噴霧を行いましょう。
市では、自治公民館単位での動力噴霧器の貸し出しを行っています。ぜひ活用ください。
森林保全課 織田和徳主事

問い合わせ:森林保全課
【電話】23-2152