子育て 健康にちなん21 子どもの体や脳の成長発達に大切な生活リズム

“ヒト”は、日の出とともに目が覚め、日暮れとともに休むのが自然なリズムです。それには、大事なホルモンの分泌が大いに関係しており、人間の社会生活は、そのリズムを基に、通常は昼間活動して夜は休むようにできています。
乳幼児期から規則正しい生活リズムで過ごすことは、健康な体と脳の成長発達にとても重要です。
乳幼児期の生活リズムは、保護者の助けが必要です。3歳頃までに作ってあげましょう。

■生活リズムを作るのは脳
生活リズムを調節するのは脳の視床下部というところです。
視床下部は、食欲や睡眠と覚醒の調節、体温や血圧の調整、ホルモンの分泌などを行っています。
生後3カ月頃から働き始め、4歳頃まで成長します。次第に聞く、見る、触れる、体を動かす、記憶する、言葉を発する、理性や総合的に判断するなどといった人らしく生きるための大脳が育ちます。
視床下部は大脳の発達の要で、生活リズムが整うと気持ちが安定し、大脳がよく働くようになります。

■生活リズムを作るために
毎朝、目から入った太陽の光を脳が認識することで体のリズムは調整されます。まずは、朝早く起こしてあげましょう。

◇朝の明るい光を浴びましょう
カーテンを開け、着替えや顔を洗うなど皮膚を刺激し「おはよう」の声掛けや音の刺激を。
少しの間、座らせてあげると脳も目覚めます。

◇朝ごはんを食べましょう
内臓が目覚め、消化や代謝のリズムを整えることにつながります。

◇体も心も使って遊びましょう
頭がさえ、注意力・集中力・学習能力などが高まる午前中は、体・手・頭を使った遊びを。
午後は、体を使う遊びを。昼間の活動が夜の眠りを誘います。
目覚めている時に五感で感じる体験をすることで脳が発達します。

◇夜は暗く静かな環境を作りましょう
部屋やスマホ、テレビの明かりを消しましょう。
午後8時から出始め、午前1時ごろがピークになる成長ホルモンは、骨や筋肉、大脳や神経を育てます。

(参考:3歳頃の1日の例)

~お子さんの健やかな成長を願って、家族も一緒に規則正しい生活リズムを~

問い合わせ:こども課
【電話】31-1131