くらし 西村さとしの市長コラム

◆若山牧水生誕140年にちなみ
今年は歌人若山牧水の生誕140年。生誕の地である日向市東郷町坪谷には、牧水が通った坪谷小学校があり、こちらは来年、創立150年を迎えます。
牧水は旅と酒を愛し、全国各地で詠んだ歌が残されている国民的歌人であることは、周知のことかと思います。
もう10年以上前になりますが、牧水の歌碑がある群馬県暮坂峠を訪問し、旧六合村(現・中之条町)の村長を務めた山本さんに案内いただいたことがあります。
牧水が暮坂峠を訪れたのは1922年10月20日(牧水37歳)。六合村での1泊の間に、54首の歌を詠んだと言われています。
また暮坂峠には「枯野の旅」の詩碑があり、詩に表した牧水の想いが感じられます。(詳しくは若山牧水著「みなかみ紀行」で)
暮坂峠には歌碑巡りをされる方も多く、牧水・短歌ファンから愛される場所となっています。またいつか行ってみたい所です。
今年も日向市ならではの短歌イベントがあります。8月には、全国から集まった高校生が短歌で競い合うユニークな大会「牧水・短歌甲子園」を開催。選手達は勝っても負けても仲良く交流します。9月には牧水の命日に合わせた「牧水祭」のほか、ゆかりの地めぐりや記念シンポジウムを予定。12月には「青の國若山牧水短歌大会」の授賞式もありますよ。