- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年11月号 No.846
■“くらしの土台”をつくる、市のお金の使い道。
令和6年度の普通会計決算は、歳入総額360億4,915万円(前年度比4.3%増)、歳出総額は351億7,905万円(前年度比5.8%増)となりました。
歳入歳出差引額は、8億7,010万円で、翌年度に繰り越した事業に使うお金を差引くと、6億4,786万円の黒字となりました。
歳出総額を市の人口57,847人(R7.1.1住基人口)で割ると、一人あたりおよそ61万円使った計算となります。
◆歳入

主な増減(歳入)
増:
・地方交付税…+4億3,154万円(+6.5%)
・市債…+1億2,625万円(+7.7%)
減:
・市税…△2億7,972万円(△3.1%)
・国・県支出金…△1億2,908万円(△1.3%)
◆歳出

主な増減(歳出)
増:
・普通建設事業費…+10億9,430万円(+34.5%)
・物件費…+5億1,955万円(+11.1%)
減:
・補助費等…△3億2,778万円(△10.2%)
・公債費…△1億3,307万円(△3.9%)
●用語解説
・市税…市民税、固定資産税、軽自動車税など
・地方交付税…どの地域でも一定の行政サービスが受けられるよう国が交付するお金
・国・県支出金…特定の事業に対して、国・県から使い道を指定して交付されるお金
・市債…長い間利用される公共施設の整備などを行う際に借りるお金
・人件費…職員や特別職の給与、議員・委員の報酬など
・扶助費…生活困窮者や障がい者、育児や介護などへの援助費用
・公債費…過去に借りた市債を返済するための費用
・普通建設事業費…道路や学校、公園などの建設・整備費用
・物件費…光熱水費や消耗品費、業務委託料、賃借料など
・補助費等…各事業や団体への補助金、負担金など
・繰出金…国保や介護保険、東郷診療所、上下水道などに支出する費用
◆市債と基金
◇市債残高について
世代間負担の公平性や財政支出の平準化の観点から、公共施設整備や災害復旧などの財源の一部を市債で賄っており、令和6年度末の残高は278億7,152万円(前年度比14億4,152万円減)となりました。

◇基金残高について
突発的な支出や経済状況の変動等に対応するための基金や公共施設の整備、地域振興など特定の目的に限って使える各種基金があります。令和6年度末の残高は、お倉ヶ浜総合公園野球場整備等による基金の取崩しが増加したものの、ふるさと日向市応援寄附金の受入額の増による積立額の増加により105億5,679万円(前年度比5,086万円増)となりました。

◆おもなお金の使い道
◇総合戦略 No.1 未来へつなげる人づくり
・学校給食運営事業…3億267万円
安定的な学校給食の提供のほか、令和6年10月から中学3年生において、給食費の無償化を実施。
・放課後児童クラブ事業…7,655万円
・ヘルシースタート事業…4,842万円
◇総合戦略 No.2 活力を生み出すにぎわいづくり
・お倉ヶ浜総合公園整備事業…11億4,184万円
市民のスポーツ振興と健康増進を図るとともに、プロスポーツキャンプ誘致も見据え、お倉ヶ浜総合公園野球場を整備し令和7年1月に完成。
・重要港湾等整備事業…1億8,876万円
・企業誘致推進事業…3,370万円
◇総合戦略 No.3 笑顔で暮らせる地域共生の社会づくり
・東郷診療所施設整備事業(国民健康保険東郷診療所特別会計)…8,277万円
新診療所の外構工事や旧施設の解体工事を実施し、令和6年12月にグランドオープン。
・救急医療体制整備事業…1億7,092万円
・がん検診推進事業…4,549万円
◇総合戦略 No.4 自然豊かで快適な強いまちづくり
・DX推進事業…7,661万円
窓口利用体験調査等の窓口BPRやオンライン申請の拡充に取り組んだほか、キャッシュレス決済機能付きのレジを窓口に設置するなど、デジタル技術を活用した市民サービスの向上に取り組みました。
・財光寺南地区及び駅周辺土地区画整理事業…10億1,400万円
・常備消防施設等の整備に要する経費…1億9,922万円
◇その他 物価高騰への対策
エネルギー・食料品等をはじめとする物価高騰への対策にも取り組みました。
・子育て世帯や生活に困っている方への給付金の給付など…9億8,890万円
総合計画・総合戦略に基づき、このような事業に取り組みました!
◆普通会計以外の決算状況

◆企業会計の決算状況

公営企業会計のうち、資本的支出の不足額は、当年度や過年度分の損益勘定留保資金などで補てんしています
◆財政状況は健全!
令和6年度の決算をもとに、自治体の財政の健全度を示す全国共通の指標「健全化判断比率」を算出しました。
本市は、いずれの指標も国の基準を下回り、財政状況は健全であるという結果が出ました。
なお、この指標は、基準より低い数値であるほど、健全な財政状況にあることを意味します。

問い合わせ:財政課
【電話】66・1012
