くらし 8月は「人権啓発強化月間」です

■みんなでつくろう一人ひとりが輝く社会
「人権」とは、「人間が人間らしく幸せに生きていくための権利」です。
人権は、国籍・性別・出身などにかかわらず、誰もが生まれながらに持っており、私たち一人ひとりの生命や自由・平等を保障し、日常生活を支えている大切な権利です。
21世紀は「人権の世紀」といわれています。20世紀、人類は二度にわたり世界大戦を経験しました。多くの尊い生命を奪い、悲劇と破壊をもたらした二つの大戦への反省から、第二次世界大戦後、世界の人々の間に平和と人権の尊重を求める動きが高まりました。そして、昭和23年12月10日、国際連合は、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利について平等である」とうたった世界人権宣言を採択しました。
「人権の世紀」これには、20世紀の経験を無駄にせず、全人類の幸せが実現する時代にしたい、という願いが込められています。

●人権擁護委員をご存じですか?
人権擁護委員とは、法務大臣から委嘱された無報酬の民間ボランティアで、人権に関する悩みや心配事などの相談を受けるとともに、人権意識の普及啓発に努めています。
本市にも委嘱を受けた人権擁護委員がおり、相談所の開設や小中学校などでの人権教室の実施、人権啓発に係るさまざまな活動に取り組んでいます。
家庭内の問題や隣近所とのもめ事、いじめや体罰などの問題でお困りの方は、「人権・なやみごと相談所」へお越しいただくか、市民課までお問い合わせください。相談は無料で、相談内容についての秘密は固く守られます。

○令和7年度 人権・なやみごと相談所
日程:8月19日(火)、9月16日(火)、10月3日(金)、11月18日(火)、12月4日(木)、令和8年1月20日(火)、2月17日(火)、3月17日(火)
時間:午前10時から午後3時まで
場所:市生きがい交流広場(宮崎太陽銀行西都支店近く)

●人権に関する近年の状況
○女性の人権
性別による固定的役割分担意識の根強い存在や、職場において賃金や昇格などで男女間の格差が存在します。また、さまざまなハラスメントやDV(ドメスティック・バイオレンス)、デートDVなどの問題もあります。

○外国人の人権
県内に在留する外国人が増加し、その国籍も多様化してきていることから、言語や習慣、文化の違いにより相互理解が十分ではないなどの理由でさまざまな問題が発生しています。

○子どもの人権
子どもと家庭を取り巻く環境が大きく変化しており、虐待やいじめ、体罰、児童ポルノ、子どもの貧困、ヤングケアラーなど多くの問題が存在しています。

○多様な性
多様な性を日常的にからかう雰囲気や差別的言動があるほか、病院・住居・保険・職場の福利厚生などのさまざまな制度、サービスを利用できないなどの問題があります。

○高齢者・障がいのある方の人権
高齢者や障がいのある方に対する身体的・精神的な虐待や不当な扱い、詐欺商法、振り込め詐欺などをはじめとする人権侵害があります。

○インターネットを利用した人権侵害
個人の名誉を侵害したり、差別を助長する表現などが掲載されるなどの問題が発生しています。

■そのほかにも、さまざまな人権問題があります。
・同和問題(部落差別)
・HIV感染者
・ハンセン病感染者・感染症患者等の人権
・犯罪被害者等の人権
・刑を終えて出所した人たちの人権
・災害等に起因する人権問題 など

問合せ:西都市人権啓発推進協議会(市民課)
【電話】43-1204