くらし 地域おこし協力隊活動日記

地域おこし協力隊(社会教育課所属)
猪木茂和(いぎしげかず)さん

早いもので、今月末をもって3年にわたる地域おこし協力隊を卒隊いたします。今月は自主企画業務について振り返ります。
私が自主企画業務として放置竹林問題の解消に取り組むのは、それが大きな地域課題だからです。竹は成長サイクルが早く、放置すれば広がり、荒れるばかりです。そうした竹林に獣が潜み、農作物への被害が出やすくなります。また、根を浅く広げるため、大雨などでは土砂災害や強風で倒れた竹が道路に飛び出すなどの危険性をはらんでおり、将来、必ず問題となるのが放置竹林なのです。
そんな竹も昔は管理・利活用されていましたが、プラスチックの利用が進むことで次第に放置されてきた社会背景を内包しています。ゆえに、適切に管理し利活用さえすれば、竹は「竹害」ではなく、有益な「竹財」となるのです。
私の取り組みは、放置竹林を整備し、竹粉や竹炭・竹酢液として農林畜産業に援用し、かつ、純国産メンマづくりや竹灯籠づくりを通じて、子どもたちをはじめとする地域の皆さまと一緒に放置竹林問題解決に向けた一歩を踏み出すことでした。卒隊後も、自分の住むまち「西都市」で歩みを進めてまいります。
最後に、この3年間、ご縁をいただいた全ての皆さまに、この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。そして、これからも西都市民の一人として、どうぞよろしくお願い申し上げます。