- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県新富町
- 広報紙名 : 広報しんとみ 令和7年8月号
「鹿形埴輪」
鹿形埴輪の顔部分です。鹿の耳部分は粘土を貼り付けており、角は付け根部分のみ残っています。下顎は残存していません。鹿形埴輪のモデルはニホンジカと考えられ、狩りの対象として古墳の上に並べられました。狩りの対象となる鹿や猪を追いかける犬と指示を出す人物という構図で古墳に並べられたと考えられます。なぜ狩りの場をわざわざ古墳の上で表現したのでしょうか?それは狩猟が古墳に葬られた人にとって食料確保だけでない重要な意味を持っていたからだと考えられます。