くらし 2026年新春対談(2)

((1)の続き)

■まだまだある鹿児島のポテンシャル
市長:仕事やプライベートで、国内外さまざまな所を訪れているお二人から見て、鹿児島のポテンシャル(可能性)はどう感じますか。

吉俣さん:目の前に錦江湾があって、桜島がある最高のロケーションを生かしたまちづくりは、まだまだ進めることができるのではないかと思っています。実現すれば、鹿児島にもっとたくさんの人を呼び込める可能性があると。また、鹿児島中央駅近くの甲突川沿いも、とてもいい場所ですよね。

市長:市では、まさに海を生かしたまちづくりを進めているところです。昨年には、磯海水浴場にあるビーチハウスに民間の力を導入し、カフェやリゾートホテルが開業しました。素晴らしい景観に加えて、黒豚しゃぶしゃぶなど鹿児島の食の魅力を楽しめるようになりました。
甲突川沿いの緑地でも、屋台やキッチンカーの出店などで新たなにぎわいを生み出すための試みが始まっているんです。民間の皆さんのアイデアを取り入れながら、このような取り組みをどんどん広げていきたいと考えています。

上白石さん:私も鹿児島は魅力にあふれていてポテンシャルも高いと思います。ただ、たくさんありすぎて東京の友人に尋ねられたときに、お薦めのお店とか、観光スポットとかが、すらすら出てこなくて困ったこともありました。鹿児島で暮らしているときには、観光という観点で地元を知る機会がなかったなと振り返ります。県外から友人が来たらこのお店に連れて行こう、海外からお客さんが来たらここを見に行こうという視点で学生の頃から鹿児島を見ていたら、大人になってからも役立つような気がします。

市長:中高生の頃までに、学校の授業なども活用しながら、地元の魅力をもっと知ってもらう機会を増やしていければいいですよね。オンリーワンの魅力をさらに磨きながら若い世代の皆さんが、もっと鹿児島で頑張りたい、鹿児島に帰って来たいと思ってもらえる鹿児島市を創り上げていきたいと思います。

■2026年は挑戦の年に
市長:お二人は、2026年をどのような年にしていきたいとお考えですか。

吉俣さん:今年は音楽活動45周年の節目でもありますので、自分の原点である鹿児島で何かやりたいと思っています。学生時代に天文館のお店でピアノを弾くアルバイトをしていて、そこで多くのミュージシャンと知り合ったことがきっかけで、今こうやってプロとして活動ができていますので、ぜひ実現したいです。

上白石さん:歌のお仕事を始めてから10年になるので、鹿児島の方々にも感謝を伝えられればいいなと思っています。今年はチャレンジも多い一年になると思いますので、今まで以上に、自分が帰れる場所、心のよりどころである、ふるさとの存在が大きな支えになります。時間を見つけて鹿児島に帰ってきて、しっかりとエネルギーチャージしながら頑張っていきたいです。

市長:お二人のお帰りを市民の皆さんと一緒にお待ちしています。
鹿児島では、今なお多くの人から愛される郷土の偉人、西郷隆盛の生誕200年、没後150年という大きな節目を令和9年度に控えています。それに向けて今年は、鹿児島市内外で西郷さんの偉業を改めて見つめ直し、広めていく期間としてもしっかりと取り組んでいきたいと思います。

■新しい年に寄せて、市民の皆さんへ
吉俣さん:私は鹿児島の街や住んでいる人がすごく好きで、東京と鹿児島の2拠点生活をしているくらいです。魅力あふれる鹿児島に住んでいることを市民の皆さんには、ぜひ誇りに思いながら、この一年楽しく過ごしていただきたいと思います。

上白石さん:私自身は鹿児島を離れていますが、鹿児島弁を話すと一気にお休みモードになれるんですよね。ふるさとを離れていても、仕事で標準語を使っていても、鹿児島の言葉をこれからも大切にしていきたいと思います。鹿児島の若い世代の皆さんには、無理にではないのですが、親戚や友人と集まるときには、ぜひ鹿児島弁で盛り上がっていただければうれしいです。

市長:ありがとうございます。今年も、市民や事業者の皆さん、また、お二人のように鹿児島に熱い思いを寄せてくださる多くの皆さんとのつながりを力にしながら、皆さんがワクワクする未来を描けるように、“選ばれる鹿児島市”を実現する取り組みを進めていきたいと思います。

●上白石萌音さん
鹿児島県出身の俳優、歌手。
テレビ番組、映画、舞台で俳優・ナレーター・声優として幅広く活躍。「第48回日本アカデミー賞」では、主演作『夜明けのすべて』にて主演女優賞を受賞。歌手としてのアーティスト活動も行い、自ら作詞も手掛ける。

●吉俣良さん
鹿児島市出身の作曲家。大河ドラマ「篤姫」などのテレビ、映画音楽やアーティストの楽曲アレンジを担当するほか、市制施行130周年を記念した本市のテーマ曲「未来へつなぐ鹿児島」を作曲。また、2023年「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の式典音楽を手掛けるなど、さまざまな分野で幅広い活動を展開中。