健康 人生100年時代! 健康増進講座 糖尿病予備群をご存じですか? vol.5

■糖尿病予備群とは?
糖尿病予備群は、インスリンの分泌が不十分になったり、インスリンの効きが悪くなるため、糖尿病に進行しやすい状態にあります。これは糖尿病の一歩手前の状態で、「正常高値」や「境界型糖尿病」と呼ばれます。糖尿病が発症すると、神経症、網膜症などのさまざまな合併症を引き起こします。
自覚症状がないことも多く、「まだ糖尿病じゃないから大丈夫」と思いがちですが、体の中ではすでに変化が始まっています。

○血糖値などによる判定区分

※HbA1cとは、赤血球内のタンパク質であるヘモグロビンに含まれるブドウ糖を示す数値です。

〔心筋梗塞〕〔脳梗塞〕
正常型と比べると、
境界型の人は2.2倍
糖尿病の人は3.5倍
心臓や血管の病気になりやすい
太い血管の障害(大血管合併症)

■糖尿病を予防するためには
糖尿病への進展を抑制するためには、糖尿病予備群を放置せず、日常生活の見直しをすることが重要です。

(1)運動習慣をつける
週150分以上の有酸素運動を心掛けましょう。ウォーキングがおすすめです。

(2)生活習慣を見直す
喫煙は血糖を上昇させるだけでなく、脳梗塞などの合併症も引き起こしやすくなります。
お酒は飲み過ぎず、適切な量を摂取するようにしましょう。
目安:ビール1本程度(500ミリリットル)/日

(3)食生活を見直す
・お菓子や甘い飲み物などの間食を控えましょう。
・4つの食品群をバランスよく取ることを心掛け、1日3食を規則正しく、よく噛んで食べましょう。
・傷んだ血管を修復する働きがあるビタミン、食物繊維、ミネラルを含む野菜を1日350g以上摂取しましょう。

■定期検査も忘れずに
年1~2回の定期検査で、血糖値などの変化を確認しましょう。
本市では、特定健診でメタボリックシンドロームに該当した方を対象に、個別支援(食事、運動など)を実施しています。糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病のリスク解消に向けて一緒に取り組みましょう。

〔公式〕薩摩川内市350ベジライフ宣言のInstagramでは、野菜を活用したレシピなど野菜に関する情報発信を行っています。

問合先:市民健康課健康増進第1G(すこやかふれあいプラザ)
【電話】22-8811