くらし 令和7年度 施政方針

■下平市長が令和7年第1回志布志市議会定例会で示した「施政方針」を掲載します。
令和7年度は、市制施行20周年という記念すべき年であり、私の市長任期2期目の最終年度でもあります。私の市政運営に対する基本姿勢である「市民が主役のまちづくり」「誰一人取り残さないまちづくり」を基に、市民の皆様と約束した8つの政策ビジョンの実現に向けて、引き続き全力を尽くしてまいります。市民目線で市民の立場に立ち、顧客満足度志向・オンリーワン・成果主義・先手管理の4つの行政経営指針により、市民ニーズへ迅速に対応しつつ行政運営の効率化に努めてまいります。
職員が市民の皆様へ対応する際は、挨拶・態度・笑顔・対応・一生懸命・言葉・徳を一人一人が意識するよう、引き続き徹底してまいります。
私の政策ビジョンの1つである、組織再編、本庁機能集約、グループ制導入を実施してきましたが、このことにより市民サービスを向上させ、業務効率化を進め、職員の働き方改革などをさらに推進してまいります。社会情勢の変化や多様なニーズにより新たな行政課題が年々増加している現状に対して、常に最適な組織の在り方について検討を続けてまいります。
令和7年3月23日に都城志布志道路が全線開通し、東九州自動車道や産直港湾である志布志港と接続され、防災・経済・医療の道としてさらに整備効果が発揮されます。また、17地区に設置された地域コミュニティ協議会と市との協働によるまちづくり、志布志東部地区での多世代交流施設の整備や歴史的建造物の活用、伊﨑田学園敷地内への新たな特別支援学校整備など、本市には限りない可能性があります。先人たちから受け継いだ本市の財産とも言うべき「ひと・まち・みなと・ふるさと」の可能性を最大限に生かし、さらに輝かせ、次の世代へと引き継ぐまちづくりを進めてまいります。
継続するエネルギー価格や食品等物価の高騰、進学などによる若年層の流出、人口減少による深刻な人手不足、気候変動の影響や大規模災害への備え、多文化共生など、これまでの常識や経験では対応が難しい新たな課題が増えていますが、その解決のために、より多くの現場へ出向き、市民の皆様の声を真摯に受け止め、対応することができるよう現場主義の徹底を図り、私自身が先頭に立って、市職員の可能性を最大限に引き出し、一緒になってさまざまな課題に挑戦し、将来都市像である「未来へ躍動する創造都市志布志」の実現に向けて全力で取り組んでまいります。
令和7年度は、平成18年1月1日に合併し本市が誕生してから20年を迎えますが、これまでの皆様のご協力により、コロナ禍や自然災害などいくつもの困難を乗り越え、志布志港や道路網の整備が進み、着実にまちが発展し続けております。本年11月23日には市制施行20周年記念式典を予定しており、節目の年を市民の皆様と共に祝い、本市のさらなる発展をご一緒に確認し合いたいと思います。
人口減少が続く本市においては、生涯を通じて誰もが健康でアクティブに活躍することで、多世代の交流による居場所づくり、人手不足の解消、多様な働き方の実現、地域の活性化などを目指し、本市の地域づくりの対等なパートナーである地域コミュニティ協議会と共に、生涯活躍のまちづくりを進めてまいります。
継続しているエネルギー価格や食品等物価の高騰については、引き続き市内の状況を十分に把握し、国・県の補助制度などを活用しながら地域経済の回復に全力で取り組んでまいります。
令和7年度は、令和8年度を終期とする第2次志布志市総合振興計画の、後期基本計画のラストスパートをかける重要な年であり、後期基本計画の着実な推進による目標人口の確保、中でも転出者数が転入者数を上回っている社会減への対策を令和7年度当初予算の柱とした上で「入るを量りて出ずるを制す(歳入の範囲内での予算編成)」を基本に、施策を構築したところです。
本市の魅力をさらに高め、多くの方に「行ってみたいまち・住んでみたいまち・住んでよかったまち」と思っていただき、目標人口の確保や市民の皆様の幸福度を高めるまちづくりに全庁一丸となって取り組んでまいりますので、今後も引き続き、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

※原文の一部を抜粋し、広報紙の表現に変えて掲載しています。
なお、原文はホームページで公開しています。