- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県志布志市
- 広報紙名 : 市報しぶし 2025年11月号
「ありがとう。助かったよ。」
「頑張ってくれて嬉しいよ。」
何だか照れくさい。けれど、嬉しい。思わずジャンプしたくなる。
■ほめることは伸ばすこと
「子どもをほめてあげたいけれど、気付けば悪いところばかりが気になってしまう。」
そんなことありませんか。
「ほめることは伸ばすこと」
子どもたちは、ほめられることでやる気が増し、自信をつけているようです。
下のグラフは令和6年度の全国学力・学習状況調査から分かったことを図示したものです。
「認められている」と思っている児童生徒ほど、国語・算数(数学)の正答率が高いことが分かります。
良い行動や態度をほめることは、子どもたちにとって、うれしさに増して、自己肯定感を育むことにもつながります。今回の結果から、学習意欲にもつながっていることが分かりました。
このことから、本市では、今年から「ほめあう言葉ひびき合うまち志布志」とし、毎月15日を「子ほめの日」、11月5日を「いい子の日」と設定しました。今回は、市内2小学校の「子ほめ」の取組を紹介します。
質問内容:「先生はあなたの良いところを認めてくれていると思いますか。」

▽グラフについて
令和6年度全国学力・学習状況調査の設問「先生は、あなたの良いところを認めてくれていると思いますか。」における選択状況と国語・算数(数学)の正答率とのクロス集計を示したものです。
「思う」と回答した児童生徒の国語・算数(数学)の正答率(54.5%)は、「思わない」と回答した児童生徒の正答率(40.3%)と14.2%も開きが生じていることが分かります。
■相手をほめて、自分も成長
香月小「心づくり日記」
香月小学校では、9月から「人(ひと)・一(ひと)ほめ『心づくり日記』」の取組を始めています。
毎月15日の「子ほめの日」に、お題に合わせてほめ言葉や感謝の言葉を書き記す取組です。
9月は隣の席のお友だち、10月は自分自身、11月は担任以外の先生、と毎月お題はさまざま。書いた内容に対して、今度は家族や先生、お友だちがメッセージを送ります。
相手の素敵な部分を書き記し、良いところは自分も学ぶ。自分自身も友だちや大人からほめられる。
「自分は誰かの役に立っている」
「自分は自分のままでいい」
「自分ならきっとできる」
継続した心づくり日記の取組で、子どもたちは自信と誇りを持ち、大きく成長することが期待されています。
互いをほめ合い、自分の成長につなげる。このことは、子どもだけでなく大人である私たちも意識すべきことではないでしょうか。
■自分で決めて獲りにいく
伊﨑田小「今月のスター」
伊﨑田小学校では、5月から「今月のスター」を表彰する取組を始めています。市の子ほめ条例による表彰とはまた違う、独自の表彰です。
「はみがきがんばり賞」、「超コミュニケーション賞」、「元気いっぱいトーク賞」などユニークな表彰状が並びます。
実はこの賞、子どもたちが自分で獲りたい賞を設定しています。「自分で目標を設定し、目標に向けて取り組む」ことで、自己決定力を高め、「自分にはやり遂げられる」と自己肯定感アップが期待される取組です。
表彰をされたことは子どもたちにとってはいつまでもいい思い出として刻まれます。表彰された子どもたちを祝福する「子ほめ応援隊」を結成した子どもたちもいるそうです。
自ら目標を定め、その目標に向かって取り組む。くじけそうになっても、自分を鼓舞し、奮い立たせる。目標、そしてその先の夢へ。大人も大いに参考にすべき取組ではないでしょうか。
問い合わせ先:志布志庁舎 生涯学習課社会教育グループ
【電話】472‒1111(内線335)
