- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県志布志市
- 広報紙名 : 市報しぶし 2025年11月号
暴力は、その対象の性別や加害者・被害者の関係性を問わず、決して許されるものではありません。特に、配偶者などからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為など女性に対する暴力は、重大な人権侵害であり、男女共同参画社会を形成していく上で克服すべき重要な課題です。この運動期間をきっかけに、女性に対する暴力について考え、暴力のない社会づくりをすすめましょう。
■暴力の形態
暴力とは、殴る蹴るなどの身体的なものだけではなく、心無い言動などにより、相手の心を傷つける精神的なものや、生活費を渡さない、仕事を制限するといった経済的なもの、嫌がっているのに性的な行為を強要するといった性的なものがあります。
配偶者やパートナーなど親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力のことをドメスティック・バイオレンス(DV)といいます。
■DVのサイクル
すべてのケースに当てはまるわけではありませんが、DVは一定のサイクルを繰り返しながら、徐々にエスカレートしていくと言われています。
加害者の中には、とても乱暴であったり、一転して反省の態度を見せたり、別人のように優しくなったりということを繰り返す場合があります。そのため、被害者は「今度こそ暴力が止むかもしれない」「相手は変わってくれる」と期待を抱き、加害者のもとにとどまってしまうことになります。
※暴力を振るわれる側に責任はありません。「DVをされるのには被害者側にも原因があるのでは」というのは誤りです。暴力は絶対に許されない行為で、あくまでも加害者に責任があります。
■二次的被害をなくそう
周囲からの思い込みや偏見などによる言動によって、被害を受けた方がさらに傷つけられてしまうことを「二次的被害」といいます。
この二次的被害によって、被害者は無力感や罪悪感、自責感を強めてしまうことがあります。何気なくかけた一言が、被害に遭われた方をさらに傷つけることがないよう、どのような発言が二次的被害にあたるかを知り、二次的被害のない社会を作っていきましょう。
(発言例は次ページに掲載しています)
《加害者の行動サイクル》

これは一つの行動パターンであり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。とらわれると、暴力の本質を見誤ることになるので注意が必要です。
■いつの間にか傷つけていませんか?
▽悪意のない発言の例
・もっと自分を大切にして
・よくあることだから気にしない方がいい
・今後はしっかり避妊しようね
▽思い込みによる発言の例
・本当に嫌なら、抵抗できたはず
・露出度の高い服装をしているから
・男性なら、性被害を受けるわけがない
■~一人で悩まず、誰かに相談を。身の危険を感じた場合は110番へ~
《DVに関する相談窓口》
◇市配偶者暴力相談支援センター
電話相談:8時30分から17時まで(土日祝日、年末年始除く)【電話】0120‒786‒054
面接相談(常設):※事前予約制
8時30分から17時まで(土日祝日、年末年始除く)
相談場所:市役所各庁舎【電話】0120‒786‒054
特設面接相談(女性支援相談室):※予約不要 女性相談員が対応
毎月第3水曜日13時30分から16時30分まで
相談場所:
偶数月…有明地区公民館
奇数月…新橋地区公民館
◇鹿児島県女性相談センター
月~金曜日8時30分から17時まで
※木曜日…8時30分から20時まで
※日曜日…9時から15時まで
【電話】099‒222‒1467
◇DV相談+(プラス)
配偶者やパートナーから受けているさまざまな暴力(DV)について、専門相談員が一緒に考えます。
電話相談:(24時間対応)【電話】0120‒279‒889
チャット相談:12時から22時
※10言語の外国語での対応
《性犯罪・性暴力に関する相談窓口》
◇FLОWER(性暴力被害者サポートネットワークかごしま)
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
【電話】099‒239‒8787
【電話】#8891(全国共通短縮番号)
24時間対応(夜間・休日はコールセンター対応)
◇Cure Time(キュアタイム)
性暴力の悩みを相談できます。毎日17時から21時までチャット相談その時間帯以外はメール相談
※相談はこちらから(本紙PDF版7ページ参照)
問い合わせ先:コミュニティ推進課ダイバーシティ推進グループ
【電話】472‒1111(内線342)
