- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県伊佐市
- 広報紙名 : 広報いさ 2025年5月1日号
市内の団体や企業などで行われている、身近な取組を不定期で紹介いたします!
◆大口明光学園高等学校
チーム:なかよくなり隊
竹内 彩人さん、戸破 美禮さん、馬門 あやさん、有木 かんなさん
高校生たちが主体的にSDGsを探究し、さまざまなアクションアイデアを創出・発表する大会『SDGs QUEST みらい甲子園』鹿児島県大会に出場した大口明光学園高等学校の生徒が、53チームの中で第2位(SDGs QUEST アクションアイディア 優秀賞)を受賞しました。今回はその取組を紹介します。
◇SDGsの取組
障がい者との共存に向けて
~class for understanding~
厚生労働省が実施した知的障害児(者)基礎調査では、障がいがある方が年々増加している一方で、本校生徒を対象に実施したアンケートでは、約62%の人が知的障がいについて「あまり知らない」「知らない」と回答。私たちは、障がいに対する知識や理解不足が課題としたうえで「障がい者との共存」というテーマを設け、みんなに考えてもらう機会が必要だと感じました。
そこで、社会福祉士や特別支援学校に勤務していた先生への聞き取り調査、放課後等デイサービス事業所を訪問するなど、まずは自分たちが知ることから始めました。利用者とレクリエーション活動を行った際は、初めは接し方が分からず、サポートすることばかり考えていましたが、みんなが楽しんでいる様子を見て、いつの間にか一緒に夢中になって楽しんでいました。そこで感じたのは障がいの有無で差をつける必要はなく、個性を尊重することの重要性でした。
このことを多くの人に知ってもらうためにはどのようなSDGsアクションが必要か。私たちはこの学習を通して得た知識や経験を基に授業を行い、その様子を撮影したものをホームページやSNS等を用いて拡散する、名付けて「class for understanding」を計画しました。関心を持つ人が増えることで、知的障がいだけに限らず、障がいに対する多様な考え方や気づきを得る機会が増える。この連鎖が必要だと考えました。
今回の探究学習では授業の撮影、拡散までは出来ませんでしたが、この記事が障がい者との共存について考えるきっかけになれば嬉しいです。まずは知ることから始めてみませんか?
このコーナーに掲載する市内での取組を募集します!
問い合わせ:企画政策課政策調整係
【電話】23-1311(内線1125)