くらし ブロンズ就業支援協議会だより

南大隅の春の味覚である「つわ」は、道端や山に自生している、地域に馴染み深い山菜のひとつです。特に佐多地区では、採集するだけでなく畑での栽培も盛んです。佃煮・漬物・炒め物など、さまざまな料理で食卓にあがります。
そんな地域に愛される食材である「つわ」をもっと身近なものにするため、4月26日(土)に「郡に春がやってきた!つわをまるごと楽しむツワー」を実施しました。佐多につわ栽培を導入するきっかけを作った張本人であり、つわの粕漬けを販売している福多ハツ子(ふくた・はつこ)さんにご協力いただき、郡の皆さまにもサポートをいただきながら企画を進めました。
朝10:00ごろに郡の集会施設に集合した参加者は、山道を進むこと数分、つわが群生する山中のスポットに案内されます。ハツ子さんのレクチャーを受けながら、初めての収穫作業に挑みます。日常生活ではまずできない自然体験の数々に、参加者の笑顔がこぼれました。
集会施設に戻り、皮を剥いて調理の下準備を進めますが、これが見た目以上に難しい!ベテランの手捌きに見惚れながらも、それぞれが手探りでコツをつかみます。手を動かしながらの作業のなか、参加者同士の話も弾んでいました。
最後は今回採ったつわを茹でながら、前日からアク抜きしておいたつわを利用した佃煮・肉巻きと、くさんな(クサギナ)の味噌汁を作って食卓を囲みました。絶妙な味付けに、ご飯を口に運ぶ手が止まらない!
郡の食文化を五感で学ぶ、刺激的な一日でした。
体験プログラムは、地域の方々が培ってきた「得意分野」を真正面から学ぶ、またとない機会です。現地を訪れ、地域住民と交流するなかで、初めて見えてくるディープな文化の数々。いまこの瞬間に意識的に学んでおかなければ、消えていってしまうものなのかもしれません。
今後も月に一回程度のペースで、こうした企画を実施する計画です。
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問い合わせ先:ブロンズ就業支援協議会
【電話】25-1381

問い合わせ先:役場 企画観光課
【電話】24-3113