- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県南大隅町
- 広報紙名 : 広報南大隅 令和7年11月号
■DXとは?
DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、ICT(情報通信技術)の浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念です。単なるアナログ情報のデジタル化にとどまらず、プロセス全体もデジタル化することで新たな価値を創造し、その結果として社会的な影響・便益をもたらすものです。
国は「心ゆたかな暮らし」(Well-Being)と「持続可能な環境・社会・経済」(Sustainability)を実現する「デジタル田園都市国家構想」を推進しています。
■なぜ今、南大隅町でDXが必要なの?
本町では、総人口の継続的な減少に加え、高齢化率が令和2年(2020年)時点で約49.3%に達するなど、人口構造のアンバランス化が深刻化しています。これにより、労働力不足の深刻化や、医療・介護サービス、公共サービス提供体制の安定的な運営に対する大きな課題が生じています。
1.住民の利便性向上(フロントヤード改革)…デジタル技術やデータを活用し、行政手続のオンラインなど住民との接点の多様化・充実化を推進します。
2.業務の効率化・行政運営の高度化(バックヤード改革とBPR)…デジタル技術やAI等の活用により業務効率化を図り、人的資源を行政サービスの更なる向上に繋げていくこと。
3.高齢化・過疎化が進む地方において、ドローンや自動運転などのデジタル技術活用は、地域住民の生活基盤・コミュニティを維持するための鍵となっており、これらを支える「デジタルライフライン」整備も推進します。
◆南大隅町総合振興計画とDX推進計画
○第3次総合振興計画基本目標(基本理念)
誰もが活き生きと輝き、ともに成長する本土最南端のまち・南大隅町
この将来像を実現するため、本計画ではデジタル技術の活用を推進し、町民の“安心・安全”の確保と“幸せ”の実現、および“持続可能な”まちづくりの推進を目指します。
◆DX推進計画の7つの分野と実現したい未来
本町の地域情報化及びDX推進は、南大隅町デジタル田園都市国家構想総合戦略と連動し、次の7分野で取り組みます。
1.育てる(移定住促進・子育て支援)
2.働く(産業育成・雇用創出)
3.呼び込む(観光振興・交流人口増大)
4.暮らす(健康増進・地域コミュニティ)
5.自治体DX(行政運営の効率化・高度化)
6.官民データ活用の推進(データに基づく行政運営の実現)
7.推進体制の充実(デジタル人材の確保・育成)
○誰一人取り残さないデジタル化の推進
南大隅町は高齢化が進んでいるまちであり、デジタル化のメリットをすべての方が享受できるよう、ICTリテラシー向上に向けた支援を実施し、デジタルに触れる機会を作ること、町民の皆さんが情報通信技術を利用できる環境を整備し格差解消を図ることを目指します。

◆南大隅町DX推進計画策定委員会開催
令和7年10月6日、第1回委員会にて、町議会、町内各種団体長や、学識経験者として大学教授やIT企業の方など、11人に委嘱状が交付されました。
今年度末までに、南大隅町DX推進計画を策定する予定です。
●身近な郵便局で「スマホ相談窓口」
▽お気軽にお立ち寄りください
スマートフォンは持っているけど操作方法などでお困りの方に、町内4か所(根占郵便局・大浜郵便局・佐多郵便局・大泊郵便局)に無料で相談できる窓口を開設しています。
例えば、町のホームページの閲覧方法や、町公式LINE登録や使い方、インターネットの困りごとなど、相談をお受けしています。お住まいの身近な郵便局をご利用ください。
相談できる時間:営業日の午前9時~午後5時まで(正午から午後1時までは除く)
相談料:無料
問い合わせ先:役場 デジタル推進課
【電話】25-1233
