くらし 町長コラム

みんなに好かれる人よりも、みんなを好きになれる人を目指しましょう。
赤ちゃんを産んだ母親が「神様どうか、この子が誰かかも好かれますように」と祈りを捧げました。神はその願いを聞き届けましたが、その子は何をしても人に好かれるためわがままに育ち、どんどん傲慢になっていきます。
そんな我が子の態度を見かねた母親は「あの時の私の願いが間違っておりました」と、再び神に祈ります。「どうか、この子が誰をも好きになれますように」
自分のことを好きになるかどうかは相手次第。「好きになってもらおう」とするのは膨大な労力と手間がかかるだけです。それに、人に好かれることばかり考えていたのでは、いつまでたっても自立できません。
その点、「人を好きになる」ことは自分の意志ひとつでできるのです。好きな人が周りにたくさんいるのは、とても素敵なことですよね。「和尚さんの一分で心を調えることば」よりの抜粋。
議会で追及されるとついムキになったり、出来ない理由を並べたり、また議員の皆さんの提案が論理的にうなずけるものであっても、「ありがとうございます。そうします」ではなく、先延ばしの「検討します」それがさも正論だと思い込む自分がいました。
もっと相手の立場になって、「人を好きになって」議論できるように努力しなくてはと思うことでした。幾つになっても反省ばかり。

永野和行