くらし 毎月10日屋久島の魚を食べる日

本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しています。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。

■トビウオ
屋久島を代表する魚、トビウオ。通年10種類前後の種類が水揚げされますが、その中でも脂がのり、一番美味しいのはこの時期(9月から10月)のトビウオ。春に獲れる中トビと同じ種類ですが、秋に獲れ、丸々とした体つきからこの時期のトビウオは秋丸とも言います。お盆を過ぎたころから屋久島近海で獲れはじめ、12月ごろまで網に入ります。新鮮なものはぜひ皮つきのお刺身で。皮があることでトビウオの旨味が格段にあがります。中骨は血合いに沿ってV字にカットすると食べやすくなります。刺身には九州の甘醤油がよく合いますが、ごま油を少し入れるとよりまろやかになります。暑い日には酢醤油でいただくのもおすすめ。加熱すると固くなりがちなトビウオですが、味噌や塩こうじなど発酵食品の力を借りることで、冷めても柔らかく食べることができます。切身に塩胡椒、マヨネーズとパン粉をのせ、焦げ目がつくまでトースターで焼くと簡単パン粉焼きの完成です。