文化 那覇市歴史博物館

■国王の乳母 金城阿屋の厨子(骨壺)
高姓金城家は、金城阿屋(アヤ―)という女性を初代とする士(サムレー)の家です。百姓身分だった金城阿屋は、25歳のとき長女を出産し、その23日後に王子の乳母となりました。やがて王子が即位し尚灝王(しょうこうおう)となると、1804年には美御前大阿母志良礼(ミウメーウフアンシタリ)の称号を与えられ、1808年には士身分に取り立てられました。当時、女性を元祖とする家は少なく、士社会全体の3%程度でした。
令和5年5月、高姓金城家の墓を閉めることになり、墓室内に納められていた初代金城阿屋の厨子が当館へ寄贈されました。金城家の墓は首里王府からの御拝領であったと言われており、厨子も家の形を模した丁寧な作りとなっています。国王から厚遇された金城阿屋の厨子を是非ご覧ください。
展示期間:4月24日(木)まで

開館:10時~19時木曜休館
観覧料:一般350円(大学生以下無料)

問合せ:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
【電話】869-5266