- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県那覇市
- 広報紙名 : 広報なは市民の友 2025年11月号
Q.最後に、若い世代や女性を含め、泡盛を広めていくためのアイデアや戦略はありますか?
津波古:泡盛は、こんなに歴史があって素晴らしいお酒だと沖縄県内で十分に知られていない。なので、学生のときに泡盛の歴史や製造方法なんかについて学ぶ機会があってもいいのではないかと思う。そうすれば、もう少し泡盛の良さが広まるんじゃないかな。
宮里:私自身、30代になるまで泡盛は飲まなかった。関心もあまりなかったですが、酒蔵を継いでテイスティングするようになって、泡盛の良さを知り好きになりました。仕事でご一緒する方と泡盛を飲んだりしますが、5年ほどで泡盛が好きになっています。きっかけがあって、いい物に巡り合えば好きになってくれると思うので、それほど心配はしていません。
それと、九州や東北の居酒屋に入ってお酒を頼むと、すぐに芋焼酎や清酒といった地元のお酒が提供されます。ところが、そういうのが全くないのが沖縄なんです。
玉那覇:素晴らしい製法と独自性があるので誇りをもって勧めるべきですが、十分には浸透していません。首里が発祥地で、王朝時代から続く産業ですから、那覇市が率先して泡盛発祥地としての価値を育てていただけたらなと思う。
佐久本:若い方には、おしゃれ、かっこいいなどエモーショナルな要素が必要だと感じています。今までジュースを飲んでいた人たちに初めから水割りを勧めても受け入れられにくい。まず、入り口はかっこよさから入り、徐々に慣れてもらえるような段階を設けることが継続的な支持を広げる鍵だと思います。ただ、若い方が思うかっこよさを我々で考えてはダメです。若い方に考えてもらわないと。だいたいこの年齢が考えるから今まで失敗してきている。
(一同笑い)
識名:佐久本さんの言うとおり、若い方の意見を聞いて工夫していくべきだと思います。若い方に必要なきっかけとして、おちょこをかわいいピンクにするとか、かっこよさ、かわいさを出すにはどうしたらいいかって模索する。
津波古:20年前ぐらいに、泡盛の古酒がよく出た時期がありましたが、調べてみたら漫画『美味しんぼ』に泡盛が出たときで、若い方も含め興味をもってくれたようです。
武田:まずは泡盛を飲んでもらうことが重要だと思う。若い方が集まるイベントなどで飲み方を教えるとか。あとは数年前に開催したイベント(島酒フェスタ)には若い方が沢山来ていたので、もう一度できればなと思います。
平良:今、七蔵会で古酒を広めようとしています。美味しいですよって言うだけではダメ。手に触れる、味見してもらえる機会を沢山つくらないといけない。来年、福州園や識名園、首里城で文化や伝統とあわせて泡盛を楽しめるイベントをやれたらなと計画しています。
■那覇の七蔵
現在、市内には7つの酒造所がありますが、泡盛の伝統的醸造地であった首里には、戦前100あまりの酒造所があったと言われています。中心市街地の都市化や城下町としての性格上、工場の拡大や展開などが厳しく、首里三箇以外や他市町村へ移転した酒造所もあります。
◇沖縄県酒造協同組合
港町2-8-9
【電話】868-1470
◇株式会社津波古酒造
与儀2-8-53
【電話】832-3696
◇有限会社識名酒造
首里赤田町2-48
【電話】884-5451
◇瑞穂酒造株式会社
首里末吉町4-5-16
【電話】885-0121
◇久米仙酒造株式会社
字仲井真155
【電話】832-3133
◇宮里酒造所
字小禄645
【電話】857-3065
◇瑞泉酒造株式会社
首里崎山町1-35
【電話】884-1968
創業時、那覇市にあった酒造所で現存する酒造所
・咲元酒造(現恩納村/旧首里鳥堀町)
・新里酒造(現沖縄市/旧首里赤田町)
・松藤(現金武町/旧首里赤田町)
・まさひろ酒造(現糸満市/旧首里)
・石川酒造(現西原町/旧首里三箇)
・神村酒造(現うるま市/旧繁多川)
・北谷長老酒造工場(現北谷町/旧首里赤田町)
■「泡盛は沖縄の宝物」
沖縄で最初の泡盛卸業者である喜屋武商店にも、泡盛を広めていくためのアイデアをうかがいました。
1950年ごろに開業し、近くの港を出入りする船舶の売店にお土産用の泡盛(古酒)を卸していました。当初、商店で販売している泡盛はメーカーから置いてくれないかと頼まれたものだけでしたが、沖縄県総合事務局の方から「全銘柄を揃えて売った方がいいよ」とアドバイスを受け、豊富な種類の泡盛を取り扱うようになりました。
社長の喜屋武 善範さん
◇泡盛×地元食材
『なはまぐろ(キハダ・メバチ、クロ、ビンナガ)』は、旬の季節が異なり、通年で生鮮まぐろを食べられる。仙台で牛タンがすぐに出てくるように、那覇では『なはまぐろ』と一緒に那覇の泡盛七蔵セットをご当地グルメとして出すのはどうでしょうか。他にも、泡盛と同様に琉球王朝時代からの歴史がある島豆腐とおから。タンパク質が豊富なおつまみと、添加物や糖質がゼロで低カロリー、そしてポリフェノールが赤ワインの1.5倍含まれるヘルシーな泡盛の組み合わせは、まさに健康セットです。那覇は長寿の市になりそうだよね。
◇泡盛×伝統文化
那覇市制100周年のときに県酒造協同組合に市内七蔵の泡盛をブレンドしていただき誕生したお酒が3年経過したため、今回、那覇大綱挽と掛け合わせ『琉球泡盛那覇大綱挽3年古酒』として販売する。那覇大綱挽も泡盛と同じく、琉球王朝時代から約600年の歴史があり、どちらも同じ稲からできているので、掛け合わせるにはいい組み合わせ。今後も、伝統・文化などと一緒に泡盛を広めていきたいと思っています。
この島の文化の一つである泡盛を未来につないでいく。
■アンケートに答えて抽選であたるプレゼントキャンペーン
応募方法:QRを読み込み、アンケートに答えていただいた方の中から右に掲載の泡盛のうちいずれか1本を抽選で8名様にプレゼントします。
※原則、那覇市役所での受け渡しになります。
※QRは本紙をご確認ください。
応募締切:11月16日(日)
当選発表:当選者には、11月末ごろに通知にて連絡します。
注意事項:
(1)対象は那覇市民です。
(2)アンケート結果(個人情報を除く)を一部公表する場合があります。
※STOP!未成年飲酒。お酒は二十歳になってから。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
取材:秘書広報課
【電話】862-9942
