くらし [特集]備えあれば憂いなし。いつ起こるか分からない災害

■大災害はいつ起きてもおかしくない→沖縄県は地震が来ないはまちがい!!
今から250年前以上前の1771年石垣島近海でM(マグニチュード)7.4の地震が発生しました。
この地震で八重山地方全体で約12,000人が死亡しています。長い歴史で見ると大地震は約200年~400年ごとに繰り返し起きており、2022年には震度1以上の観測した地震の回数は沖縄が全国第9位の多さとなっています。また、2011年3月11日午後2時46分に東北地方の太平洋沖を震源として、発生したM9.0の超巨大地震では、死者19,775人、行方不明者2,550人(令和6年3月8日、総務省消防庁発表)の被害が出ました。

災害はいつ起きてもおかしくないという意識を高め、このような被害を二度と繰り返さないために私たちができることを今一度考えてみませんか?

■地震が発生したら
まず地震が発生したら安全確保行動「まず低く、頭を守り、動かない」が原則です。地震から身の安全を確保したら余震にも注意しつつ、次に備えなければならないのは「津波」です。

■避難訓練してみた!!
今回は、地震発生から15分以内の津波到来を仮定し、実際に避難訓練をしてみました。「守るべきものは命だけ」を意識!!
▽条件
時間帯:平日の勤務中
天気:雨
服装:かりゆし/スカート/パンプス
運動:運動の習慣はない 早歩きで避難

▽大津波警報発表!
・スタート
赤崎第二公園出発(海抜2M)
・約4分
石川赤崎サンエー(海抜6M)
・約8分
つくしこども園付近到達(海抜29M)
・ゴール!

●〔心得〕
とにかく身一つで高台へ避難する。過去の災害から倣うように津波警報・大津波警報時は大渋滞が予想され、避難行動要支援者を除けば原則徒歩避難です。日頃からハザードマップなどを確認し、高台へのルートを確保しておくことが大切です。

■訓練に参加した事業者を紹介
津波防災の日にあたる11月5日に地震・津波避難訓練を行いました。
訓練に参加した事業者から話を聞きました。
▽訓練が園児の命を救う
石川三育保育園
国吉(くによし)直人(なおと)園長
普段の防災訓練の取組みが、警報発表時でも活きました。防災ずきん・くつを教室の分かりやすい場所においているので、慌てず避難することができました。

▽連絡網・情報共有を徹底しておく
社会福祉法人与勝福祉会 特別養護老人ホーム
与勝の里 山城(やましろ)証(あかし)施設長
組織規模が大きいからこそ、いざという時に慌てないよう予め指揮系統を明確に定めています。災害時には日頃使い慣れたLINEのグループ機能を連絡手段として使っています。

■災害は起こってからでは遅い!
これまでの災害では多くの尊い命が地震・津波によって失われました。私たちがその命を無駄にしないためには“いつ起こるか分からない”災害に備えることです。避難場所の確認や家族との決め事、地域の避難訓練の参加などにより被害を最小限に抑えることできます。災害はいつも突然です。発災時に慌てないためにも、今できることから始めてみませんか?