文化 北谷町公文書館報 所蔵資料〔126〕

■「平和の塔刻銘板除幕式」
沖縄における最初の戦没者慰霊の塔は、1946年(昭和21年)に糸満市に建てられた「魂魄の塔」で、激戦地に残された遺骨を収め、戦没者の霊を慰めるために建立されたものです。これ以降、各地で収骨活動が進められ、それぞれの地域や出身都道府県、所属部隊など多様な趣旨による慰霊塔が次々に建てられていきました。1954年(昭和29年)に北谷村でも、村内で戦死した軍人や、村出身の軍人・軍属・防衛隊・学徒隊の戦没者を合祀する「平和の塔」が建立されました。
そして、終戦から50年を迎えた1995年(平成7年)、沖縄県内各地でさまざまな戦後50年記念事業が展開されました。その中でも特に注目されたのが、沖縄県が主導した「平和の礎」の建設です。この事業では、軍人・軍属のみならず、民間人を含むすべての沖縄戦の戦没者及び県出身の第二次世界大戦戦没者を刻銘対象としました。
北谷町もこの趣旨に賛同し、平成7年度に実施された「平和之塔整備事業」において、町出身のすべての第二次世界大戦戦没者の名前が刻銘版に新たに加えられました。

[掲載資料]写真:A7002300161 平和の塔戦没者刻銘版除幕式(1995年)
※写真は本紙をご覧ください

◇公文書館では北谷に関する資料を収集しています。資料の種類や新旧に関わらず、ご寄贈や情報提供などのご協力をお願いします。

お問い合わせ:公文書館
【電話】982-7739