【働く女性の注目記事】隣の芝生は青い!? 自分の街に物足りなさを感じたら……。
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- 愛媛県大洲市
- 広報おおず2018年6月号
働きながら子育てをするようになってから、地域を意識するようになりました。それまであまり手にしなかった自分の街の広報紙も、今ではかなりの愛読者。市内のイベントは毎月欠かさずチェックしますし、新施設がオープンすれば偵察しに行きます。ただ、毎号読んでいると無意識に目新しさを求めてしまい、自分の街に少々物足りなさを感じてしまうのも事実。最近はSNSの普及などにより多地域の情報がたやすく手に入るため、つい比較していまいます。フォトジェニックな場所、グルメ、名産品……。どれも特別感に溢れ、強く訴えてきます。影響を受けやすい私はその刺激にいとも簡単にやられ、見知らぬ街に嫉妬するのです。
愛媛県大洲市の広報おおずの記事『大洲の良さを伝えたい』がひときわ目に留まったのは、そんな状況に陥っていたからかもしれません。記事に登場する土居百合子氏はカメラマン。カメラを通じ、自身が生まれ育った大洲市の本当の良さを伝える活動もされています。地元愛の詰まったステキな写真は、「派手すぎず、控えめなところが(大洲の)魅力」と語る土居氏の言葉どおり、何気ない日常の風景や自然が収められています。市外の人からすると素晴らしく映るものも、そこで暮らす人からすればありふれた“日常”。無理に特別感を追い求めなくてもいいと、流されやすい私を喚起してくれた気がします。
記事には “住んでいる私たちが大洲の魅力に気づき、好きになり、磨き上げることが大切”とありました。まずは本当の良さを再確認すること――、それが住人の役目の1つと言えそうです。