くらし 地方のかがやき 東京都 東村山市(2)

■東村山の取組 1
デジタル技術を活用して地域課題を解決
たのしむらやまポータル

「たのしむらやまポータル」は、東村山市が進める“スマートな暮らし”を実現するための住民向けサービスの総称です。住民IDを活用して、必要な情報や手続き、サービスを個別に最適化しながら届ける仕組みで、LINE やメールによるプッシュ通知、オンライン相談、産後ケアクーポン配布など多彩な機能を順次拡充しています。
中でも注目されているのが、「公共施設予約・スマートロックサービス」。利用者はたのしむらやまポータルから施設利用の申し込みを行い、利用料をオンライン決済。送られてきた暗証番号で施設のスマートロックを解錠して施設を利用できるという仕組みです。従来は来庁が必要でしたが、オンラインで手続きが完了できるようになり、利便性が向上しました。

●産後ケアが受けやすくなるデジタルクーポン
出産後のお母さんと赤ちゃんの心と体のケアを支援するため「産後ケアデジタルクーポン」を配布しています。指定の助産院で育児や授乳の相談、食事の提供のほか、赤ちゃんの健康状態の確認や沐浴などのサポートが受けられます。たのしむらやまポータルから簡単に申請・利用が可能です。

■東村山市の取組 2
デジタル通貨で地域活性化
アインPay

東村山市では地域内の経済循環と市民の利便性向上を目的に、独自のキャッシュレス地域通貨「アイン Pay」を展開しています。市内の加盟店舗で使えるほか、行政の各種施策とも連携し、暮らしに身近な存在として広がりつつあります。
利用者はセブン銀行のATMや専用チャージ機でチャージし、店舗の二次元コードをスキャンして支払います。チャージ時に1%のポイントが付与され、イベントや特定のお店での利用で特別還元が行われるなどお得に買い物ができます。
そのほか、お店からの最新情報やお得なキャンペーン、市からのお知らせやクーポンなどが配信され、単なる決済手段にとどまらない、地域活性化のプラットフォームとして期待されています。

・「アイン」は、地域愛の「アイ」とコインの「イン」に由来。

●きらきら! いきいき! 東村山市のくらし

◇有限会社ラビッツ・コーコ 代表
藤原公子さん

・ぐるみを着ると自己肯定感アップするので試してみて

人づくり、ものづくり支援の仕事をする中で、市内の企業さんの販促で「らびっこ」の着ぐるみに入ったことがきっかけで、地域イベントに関わるようになりました。盆踊りや芋掘りなどにも呼ばれる中で、こどもたちが安心して過ごせる社会をつくりたいと思い、「らびっこふれあいキャラバン」を立ち上げました。東村山ゆかりのキャラを集めた「ゆるキャラ大集合まつり」も主催。今後は着ぐるみカフェの実現を目指しています。