くらし 地方のかがやき 埼玉県 北本市(2)

■北本市の取組 1
地元の魅力を再発見!
and green(アンドグリーン)

北本市は平成26年に消滅可能性都市の一つに挙げられていました。この課題を解決すべく、令和元年から「&green」をコンセプトにシティプロモーションを展開しています。重視しているのは、今住んでいる市民にまちの魅力を再認識し、愛着を深めてもらうこと。毎月市民に届ける広報紙は、企画・取材・撮影をすべて職員が行っています。
さらに、ただモノを売買するだけではなく、誰もがゆったりと関わることができる「and green market」を定期的に開催。こうした取組が高く評価され、「全国広報コンクール」では2年連続(令和4年・5年)で最高賞である内閣総理大臣賞を受賞しました。

■北本市の取組 2
トマトカレー」は代表グルメ
北本トマト100周年

北本市でトマト栽培が始まったのは、大正14年のこと。当時は生食の習慣がなく、国産初の無着色ピューレ「トマトクリーム」などの加工品が生産されていました。戦争の影響で工場は閉鎖されましたが、近年はトマトを使った特産品を次々と生み出し、町おこしに活用しています。なかでも北本の名を全国に広めたのが、市民のアイデアから生まれた「北本トマトカレー」です。平成26年の「全国ご当地カレーグランプリ」で日本一に輝きました。令和7年は北本でのトマト栽培100周年の記念すべき年。11月15日には、全国のご当地カレーが出店する「北本カレーフェスティバル2025」を開催する予定です。

■北本市の取組 3
絆を育んでファンを増やしたい
北本市の「ふるさと納税」

ふるさと納税受け入れ額は、4年連続で埼玉県内1位を誇ります。北本市が大切にしているのは、寄附後のきめ細やかな取組。寄附金の詳しい使い道や市の魅力を伝えるパンフレットを送付するほか、返礼品事業者を案内する「and green ふるさと納税感謝ツアー」を開催。まちの空気にふれ、地元の人と交流することで、寄附者の方々との絆を育んでいます。
さらに、令和元年度からは市民や地元事業者から市の活性化につながるプロジェクトを募集し、その資金をふるさと納税の仕組みを活用して集める「ふるさと納税型クラウドファンディング」をスタートしました。共感した人々からの寄附が集まり、これまでに12の事業が実現しています。

●きらきら! いきいき! 北本市のくらし

◇デーノタメ縄文の杜
プロジェクト代表 早野圭一さん

・私たちは“北本縄文人”楽しみながら活動しています。

月に1度メンバーが集まり、デーノタメ遺跡の保全作業や縄文体験のワークショップを開催しています。令和 7 年 11月15日には、縄文土器づくりや弓矢体験、縄文鍋の試食会などが楽しめる「きたもと縄文まつり2025」を開催予定。この貴重な遺跡と杜を未来に残していくために、多くの子どもたちが参加してくれるとうれしいですね。