くらし 地域DXのヒント

■マイナンバーカードを活用した職員の出退勤管理

地域DXのヒント第18回では、自治体におけるマイナンバーカードの利活用について愛媛県松山市の事例をご紹介します。
松山市では、職員の出退勤や休暇等を管理する「庶務事務システム」の更新と、これまで出退勤管理に利用していた交通系ICカードの廃止(令和7年9月)に伴い、令和7年度からマイナンバーカードのICチップの拡張利用領域を活用した出退勤管理を行っています。
新たに専用のICカードを導入する場合と比較すると、カード購入費用が不要となることに加え、年間で約40万円の維持費削減が見込まれます。
職員からは「マイナンバーカードで出退勤打刻ができるようになったことで持ち運ぶカード類が減り、便利になった。従来の交通系ICカードと比較しても、打刻機能に差異はなく快適に利用できている」と、好評です。
また、松山市ではマイナンバーカードや電子証明書の有効期限切れ対象者の増加を見込み、令和7年4月28日から交通の利便性に優れた商業施設に、松山市マイナンバーカードセンターを開設しています。センターでは土日祝日を含むほぼ毎日、電子証明書の更新やマイナンバーカードの受取り等ができることから、窓口の混雑が分散され、申請者だけでなく職員の負担軽減にも繋がっています。
松山市では、これからもマイナンバーカードの普及促進やカードの利活用に関する取組を進め、市民生活の利便性向上に努めてまいります。

総務省 地域DX←検索