- 発行日 :
- 自治体名 : 総務省
- 広報紙名 : 現在・未来のくらしに役立つ情報誌 総務省 令和7年9月号
■自然と人々が共生しながら発展を続けるまち
埼玉県北本市は、東京都心まで電車で約50分とアクセスが良い一方で、豊かな自然を満喫できるまちです。市内のあちこちに四季折々の植物が息づく雑木林が残り、荒川沿いには野生の生きものが暮らす里山が広がっています。北本市では、公園感覚で里山や雑木林を散策したり、直売所で採れたての新鮮な野菜を購入したりと、自然と共存した暮らしが営まれています。
市民が主体となった、まちづくりの取組も盛んです。令和2年に始まった市民参加型のワークショップ「マーケットの学校」をきっかけに、野菜の販売やヨガ、焚き火などを通して市民が交流を深める定期開催のマーケット「and green market」が誕生しました。また、「デーノタメ遺跡」が国指定史跡になったことを受け、縄文時代の文化や歴史を気軽に学べるイベントも盛んに行われており、地域コミュニティの活性化につながっています。
◇森林セラピーが体験できるまち
北本市の森林(里山・雑木林)が持つ癒し効果が科学的に認められ、県内初の「森林セラピー基地」に認定。自然観察公園内のセラピーロードは、高低差が少なく歩きやすいコース。ヨガやティータイムも楽しめるガイドツアーも。
◇北本トマトのまち
大正時代から栽培が始まり、「石戸トマト」の名で全国に知れ渡っていた特産品。ご当地グルメの「北本トマトカレー」で知名度を高めた。令和7年は、北本でのトマト栽培 100周年の記念の年として、様々なイベントを開催中。
◇桜めぐりのまち
日本五大桜に数えられる樹齢800年の名木「石戸蒲ザクラ」をはじめ、全国から贈られた約200本・約30種の桜が植えられた「高尾さくら公園」、毎年 4 月上旬に花のトンネルが楽しめる「城ヶ谷堤」の桜並木など、見どころ多数。
◇グリコピア・イースト
グリコのポッキーやプリッツの製造ラインを間近で見学できるほか、クイズツアーやおもちゃの展示などが楽しめる。要予約。
◇一夜堤(いちやつづみ)
永禄 5 年(1562年)の石戸城をめぐる戦いの折に、一夜にして沼地に築かれたとされる。現在は北本自然観察公園内。
◇地場物産館 桜国屋
国道17号沿いにあり、地元の人で賑わう直売所。北本トマトなどの地元産の朝採れ野菜やお米などが販売されている。
◇デーノタメ遺跡
縄文時代中期から後期の大規模集落跡。植物の種や漆塗土器などが当時のまま残されている。令和6年、国指定史跡に指定された。
◇石戸蒲(いしとかば)ザクラ
国の天然記念物に指定されている名木。東光寺の境内にあり、例年4月上旬に色の白い小ぶりな花を咲かせる。
◇北本トマトカレー
特産品の北本トマトを使ったカレー。「全国ご当地カレーグランプリ」と「C-1グランプリ」で合計4度の優勝を誇る。
◇自然観察公園
自然観察公園は、日本有数のホタル観察スポット。例年6月下旬から8月中旬には、ヘイケボタルの幻想的な光の競演を楽しめる。
◇子供公園
荒川の近くにある広大な公園。ふわふわドームやローラーコースター、じゃぶじゃぶ池、動物舎などがあり、親子連れで賑わう。
◇北本まつり「宵(よい)まつり」
毎年11月の第 1 土曜に開催される、関東最大級のねぷたまつり。北本太鼓の力強い響きを合図に、約20 基の「扇ねぷた」や囃子山車が練り歩く。
※写真は本紙をご覧ください。
◎Kitamoto-City Profile
北本市は、埼玉県のほぼ中央、都心から約45キロメートル圏に位置する。市の中心部をJR高崎線、上野東京ライン、湘南新宿ラインが南北に走り、国道17号が平行する。昭和46年に市制を施行。令和3年に50周年を迎えた。
人口:65,051人(令和7年7月1日現在)
面積:19.82平方キロメートル
【URL】https://www.city.kitamoto.lg.jp/
■市民が心豊かに暮らす「面白いまち」です
北本市は、都会と田舎の真ん中にある自然豊かなまちです。住みやすい環境に加え、災害に強い地盤の良さも評価され、令和 2 年度には17 年ぶりに人口の社会増を達成しました。私たちがめざしているのは、皆が楽しく暮らしながら、新しい文化を生み出し続ける「面白いまち」です。今後も市民はもちろん、関係人口、交流人口といった多様なつながりを大切にし、持続可能なまちづくりを進めていきます。
北本市長 三宮幸雄(さんぐうゆきお)
