- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道札幌市西区
- 広報紙名 : 広報さっぽろ 西区 2025年9月号
西区のまちづくりを盛り上げ、活躍する人を紹介する「やまベェフレンズ」。今月は、福祉除雪地域協力員として除雪ボランティアを続ける井内さんに話を聞きました。
◆やることは「除雪」ですが、その本質は「見守り」です
福祉除雪地域協力員
井内 寛二(いうち かんじ)さん
―福祉除雪とはどういった事業なのでしょうか。
私たち地域協力員が、自力で除雪することが難しい高齢者や、障がいがある人の自宅を除雪する事業です。私は2世帯担当していて、出勤前の朝6時ごろから除雪しています。
―地域協力員になったきっかけを教えてください。
住んでいる地域で30年以上前から野球少年団のコーチをしているので、地域のつながりというのは身近に感じていました。町内会役員をしている保護者から声をかけられて町内会活動を始め、その見守り活動の延長で平成29年度から地域協力員になりました。
―活動を続ける原動力を教えてください。
除雪後に連絡票を入れることになっていて、「今日は特に寒いから暖かくしてね」などと書いています。その連絡票を入れるころに、利用者が「おはようございます。いつもありがとう」って声をかけてくれるんです。顔を見て会話できると、うれしいですね。良いことをしたなという達成感は自分へのご褒美だと思っています。
―地域の中で福祉除雪はどんな存在ですか?
やることは「除雪」ですが、その本質は「見守り」です。「お変わりないかな?」という確認はもちろん、本人が頻繁に外出しなくても、玄関先まで除雪されていることが、人の気配につながり、防犯にもなっていると思います。
―活動に興味のある方へメッセージを!
達成感を得られたり、体を動かして健康になれたり、自分に返ってくることもたくさんあります。活動費も受け取れます。あなたの近所にも、困っている人がいるかもしれません。年齢・性別問わず活動できますので、興味のある人は西区社会福祉協議会に問い合わせてみてください。
◆福祉除雪地域協力員として活動しませんか?
個人や団体(NPO、学校、企業など)を問わず、どなたでも登録できます。
期間:12月1日~翌年3月20日ごろまで。
日時:生活道路の新雪除雪のために、市の除雪車が入った後から昼12時まで(1日1回)
範囲:
・出入口…幅約1m50cm
・敷地内…幅約80cm
担当:1世帯から。複数人で1世帯担当も可。
活動費:シーズン終了後、1世帯につき21,000円。
問い合わせ:西区社会福祉協議会
【電話】641-6996