くらし 今も続く市民の夢

買物公園は、誕生から30年の節目である2002年にリニューアルを迎えました。リニューアルまでには市民、商店街、専門家、商工会議所、市らが10年以上の時間をかけて議論。時には約3,000人の市民にアンケートも実施しました。多くの思いを重ね合わせ、一致点を見出し、路面の段差解消、ロードヒーティングの設置、街路樹の植樹などによって現在の姿に。買物公園はイベントの舞台としての性格も併せ持つことになりました。
こうして時が経ち、姿は変わりました。しかし、「買物公園に描いた夢」や、「自らの夢を追い続ける精神」は、誕生から50年以上が経過した今なお引き継がれています。ここでは、今、歴史や思いを紡いでいる人たちの声をご紹介します。

■「旭川って何かいいよね」お店をきっかけに気付いてもらえたら
日本最北の日本茶カフェとして、旭川はれて屋台村でお茶を身近に楽しめる場を提供しています。地元だけでなく海外、道外のお客様との会話を通して、買物公園や旭川の良いところを知ってもらえるとうれしいですね。これからももっと日常的に使ってもらえる通りになるといいですね。
日本茶CAFE(カフェ)/和風居酒屋WHIZ(ウィズ) 店主リエゾンミサさん(右)谷口雅彦さん(左)

■部活のボランティアを通して、買物公園の多様性を感じています
冬まつりの「Welcome(ウェルカム)ミニ雪だるま」制作や食べマルシェなどでボランティア活動をする中で、買物公園はいろいろなタイプの人を受け入れる場所だと感じます。小さなイベントでもいいので、いろいろな人が集まりやすい場所になるような活動ができればと思います!
旭川明成高校インターアクト部

■魅力いっぱいの買物公園で、これからもお店を続けたい
買物公園はイベントが多く、人が集まる魅力的な場所です。僕は3店舗を経営していますが、全て買物公園に出店しています。郊外は発展しましたが、ここにしかない良さがあると思うので、これからも魅力あふれるこの場所でお店を続けていきたいです。
Le Ann/Cafe salon de bois(ルアンカフェサロンドボワ)代表 佐藤竜太(さとうりょう)たさん

■インバウンドの方も地元の方もここに来れば何か楽しめる!という空間に
開店当時に比べて、周囲にもお店が増えて人の動きが出てきたなという実感があります。オリジナルクラフトビールで、皆さんに癒しの空間を提供しながら、この場所をもっと盛り上げていきたいです。休日も平日も関係なく楽しめるイメージを作っていきたいです!
-Free house-THE YEAST(フリーハウスザイースト)店長 木戸一馬(きどかずま)さん

■駅から続くエリアだからこそより魅力を創り、伝えていくお手伝いを
最高級の和牛を提供できる場として買物公園を選びました。海外の観光客の方も多く、旅の思い出を彩る場を作れたときはうれしいですね。地元や駅で降り立つ人に魅力を伝え、また来てもらえるよう、自身の成長を通じてエリア全体を活性化していきたいです!
焼肉わじま代表 佐藤俊一(さとうしゅんいち)さん(中央)

■先人が作り上げたお店と買物公園を、次の世代につないでいきます
多くの人に愛されてきた老舗が閉店すると聞き、常連だった私が「なくしてはいけない」と思いきって承継したんです。買物公園はまちなかのにぎわいを創出する大事な通り。お店も、この通りも、先人の思いを引き継いで次世代につなげていきたいです。
お菓子にちりん店主 井上俊一(いのうえしゅんいち)さん

■文化的なよりどころ。集い、交流し発展するところ。それの源泉が買物公園であっていい
2日間で約7万人が集う「まちなかキャンパス」は、日本のどこにもない小学生~大学生が互いに学び合う場です。買物公園は適度な人口密度、スケール、開放感が揃い、適する会場はここをおいて他にありません。これからも学生たちの学びの出口の場として質を高めていきたいです。
まちなかキャンパス実行委員会会長 浜田良樹(はまだりょうじゅ)さん

■買物公園を写真と音楽で盛り上げる!
買物公園は旭川の象徴。店名と場所は旭川の写真館ということを分かりやすく伝えたい思いから決めました。僕は音楽もやっていていろんなイベントに参加しています。
自分にできることを続けながら、もっと買物公園を盛り上げたいです。
あさひかわ写真館代表 笹谷槙哉(ささやしんや)さん

■「旭川ファン」を増やすには、お店やエリアの個性が大切
7・8条通エリアは味わい深い雰囲気があり、足を運んで歩いてみないと出会えないような個性的なお店も多いんです。だからこそ自分もここに店を構えました。買物公園って面白い店があるねと知ってもらえれば、旭川ファンの増加につながると思います。
プロダクトアート工房ミチヒト代表 見上道(みかみあゆむ)さん

■誰もが気軽に利用できる、市民の買物公園であってほしいです
私たちは買物公園など市内の彫刻の清掃、保守をしています。買物公園の彫刻は季節に合わせて服を着せてくれる人もいて、多くの方に愛されているんだなと実感します。
大イベントだけでなく、日常的に誰もが気軽に利用できる場所であってほしいと思います。
彫刻サポート隊隊員 加藤隆(かとうたかし)さん