くらし 市長コラム 夢かなうまちおびひろ

■年末年始の過ごし方
帯広市長 米沢則寿
早いもので、今年も残すところひと月ほどとなりました。皆さんは「年末」と聞いて、何を思い浮かべますか。私は、家の手伝いで多忙だった子どもの頃を思い出します。実家は小さな商売を営んでいましたが、年末ともなると、正月用の贈答品の納入に向けた手作業を、夜まで家族総出で手伝うのが恒例でした。そのせいか、中学生のとき、12月の期末テストの結果が思わしくないと、手伝いを理由に親に言い訳していたことを懐かしく思い出します。
皆さんも12月は何かと忙しい日々を過ごされるのではないでしょうか。そして、仕事などが落ち着いたら大掃除をし、大みそかにそばを食べ、新年を迎える方が多いのではないかと思います。
こうした日本の風習には諸説ありますが、大掃除は、宮中で年末に御所を清める儀式として行なわれていた「すす払い」が世間一般に広まったとされています。年越しそばは、細く長いそばにあやかって長寿を願う意味のほか、麵が切れやすいことから「厄を断ち切る」という意味も込められているそうです。
仕事においても「一区切り」という言葉をよく使います。複雑で難しい課題があり、達成するまでに長い時間を要する仕事であっても、前向きな気持ちで仕事を次に進めるためには、一定のスパンで区切りをつけてこれまでを振り返り、今後を展望することが大事です。
私自身はその手法として、毎朝4時過ぎに起き、静かに自分と向き合う時間を意識的に作ることで、一日を始めるための区切りにしています。私たちにとって年末は、一年間積み上がってきたものを一度リセットし、新たな気持ちで新年を迎えるための大切な区切りの時なのではないでしょうか。
年末年始の過ごし方は人それぞれです。旅行に出る人もいれば、家でのんびり本や映画を楽しむ人もいるでしょう。大切なのは、年末を、前向きな気持ちへと自分を整える期間として捉えることだと思います。
毎朝同じルーチンを繰り返している私にも、年末年始に一つだけ違う過ごし方があります。それは初日の出を拝みながら、市民と家族の健康と幸せを願うことです。皆さんも、年末という時間を、それぞれの思いで受け止めて大切に過ごし、新鮮な気持ちで新しい年を迎えてほしいと思います。